試合分析・戦評
味の素スタジアムに32,365人が集った一戦は、90分では決着がつかず、PK戦までもつれ込む死闘となった。
立ち上がりは4-4-2のFC東京が主導権を握る。室屋選手の右サイド突破、遠藤選手のセットプレー、長倉選手とマルセロヒアン選手を起点に相手陣内へ押し込む。前半20分時点でポゼッション64%、シュート2本とペースを握ったのはホーム側だった。
しかし、4-2-3-1の浦和も徐々に応戦。金子選手、荻原選手がサイドで推進力を見せ、35分には金子選手の決定機。さらにVARで取り消された柴戸選手のシーンもあり、試合は拮抗する。前半のxGはFC東京0.44、浦和0.23。内容はホーム優勢ながら、ゴールは生まれない。
後半に入ると流れはやや浦和へ傾く。松尾選手、渡邊選手がゴールへ迫り、試合はオープンな展開へ。78分、左サイドからのMサヴィオ選手の仕掛けが起点。こぼれ球に反応した渡邊選手が豪快に右足を振り抜き、浦和が先制する。
それでもFC東京は折れない。橋本健選手、山田選手らを投入し攻勢を強めると、90+3分。橋本健選手のクロスに山田選手が左足で合わせ劇的同点弾。スタジアムのボルテージは最高潮に達した。
PK戦ではFC東京が5人全員成功。浦和は中島選手が失敗し、勝負あり。xG0.80対0.63、シュート数11対11という数字が示す通り、内容も拮抗。細部の勝負強さが明暗を分けた一戦だった。
これからに向けて
FC東京は90分間、主導権を握る時間帯を確実に作れていた点が大きい。室屋選手の上下動、遠藤選手のキック精度、Aショルツ選手の安定した守備。チームとしての完成度は確実に高まっている。
特筆すべきは途中出場組のインパクト。橋本健選手のクロス精度、山田選手の勝負強さ、そしてPK戦での精神的強さ。層の厚さが勝利を引き寄せた。
2試合連続PK勝利は偶然ではない。勝負所での冷静さ、集中力の持続がチーム文化として根付きつつある。次節は90分で仕留める力が問われるが、内容面はすでにリーグ上位水準。攻撃の質をもう一段高めれば、連勝街道も見えてくる。
浦和はアウェイながら後半に主導権を引き寄せた点を評価したい。Mサヴィオ選手の推進力、渡邊選手の決定力は大きな武器。交代策も的確で、攻撃の厚みは確実に出ている。
守備面でも宮本選手、西川選手を中心に集中した対応を見せた。決定機の数は決して劣っていない。xGでも大きな差はなく、内容は拮抗していた。
PKは水物。勝敗は分かれたが、チームの完成度は着実に上昇中だ。90分で試合を締めるマネジメント力が加われば、連勝は十分可能。タイトル争いに絡むポテンシャルは健在である。
SNSの反応
◆FC東京サポーター
「山田選手、最高のデビュー弾!」
「橋本健選手のクロスは芸術」
「PK全員成功は痺れる」
「内容も良かった。次は90分で勝とう」
「味スタの雰囲気が最高だった」
◆浦和サポーター
「渡邊選手のゴールは痺れた」
「PKは仕方ない、内容は悪くない」
「サヴィオ選手が効いていた」
「最後の詰めだけ」
「次はホームでやり返す」
