試合分析・戦評
J1特別大会 地域リーグラウンド第2節。舞台は町田GIONスタジアム。結果は2-2、そしてPK戦4-2で町田が勝利した。数字以上に揺れ動いた90分だった。
立ち上がりは完全に水戸のペース。4-4-2の陣形から前線が積極的に圧力をかけ、鳥海選手、フォファナ選手、仙波選手、渡邉選手が立て続けにフィニッシュへ持ち込む。前半20分時点でシュート1対4、ゴール期待値も町田0.02に対し水戸0.47。町田は3-4-2-1でビルドアップを試みるも、上海遠征から中3日という日程の影響もあり、出足と切り替えで後手を踏んだ。
それでも町田はセットプレーで流れを変える。39分、相馬選手のクロスにエリキ選手が合わせて先制。劣勢の中でワンチャンスを仕留める勝負強さは健在だった。しかし水戸も42分に仙波選手、44分に鳥海選手が連続得点。左サイド攻略からのクロスワークは再現性が高く、町田の守備ブロックの外側を的確に突いた。
だが前半終了間際、再びセットプレー。ナサンホ選手のCKに昌子選手が頭で合わせて2-2。前半だけでゴール期待値は町田0.92、水戸1.10。内容では水戸、結果は五分という構図だった。
後半は町田がボール保持を高めるも、崩しの質は上がらない。水戸はシュート数15本、枠内8本と攻勢を維持。だが最後の一線で立ちはだかったのが谷選手。決定機を何度も阻止し、試合をPK戦へ持ち込む。
PK戦では谷選手が2本ストップ。町田が4-2で制した。スタッツでは水戸が上回りながらも、勝負を分けたのはセットプレーの質と守護神の存在感。町田は課題を残しつつも勝点2を手にした。水戸はトップカテゴリーでの戦いに確かな手応えを掴んだ一戦だった。
これからに向けて
◆ 町田
内容面では苦しんだが、それでも勝ち切る。これこそ上位を狙うチームの資質だ。エリキ選手の決定力、昌子選手のセットプレーでの存在感、そして谷選手のPKストップ。個の質が要所で光った。
特に相馬選手のキック精度は大きな武器。流れの中での崩しに課題はあるが、セットプレーの破壊力はリーグ屈指だ。連戦の影響が抜け、運動量と連動性が戻れば3-4-2-1はさらに機能するはず。
苦しい展開で勝点を拾えたことは、長いシーズンを考えれば大きな意味を持つ。守備の整理と前線の連係向上が進めば、町田は間違いなくタイトル争いに絡む存在になる。
◆ 水戸
結果はPK敗戦。しかし内容は胸を張れるものだった。前線からのプレス強度、左サイドの崩し、中央でのフィニッシュ精度。渡邉選手、仙波選手、鳥海選手を中心に攻撃は明確な形を持っていた。
シュート15本、枠内8本、期待値1.71。これは偶然ではない。組織として町田を押し込んだ時間帯は確実にあった。守備でも身体を張り、ブロックの意識は高かった。
PK戦は紙一重。内容を継続できれば勝利は必ず近づく。トップカテゴリーで十分に戦えるという自信を得た試合だった。
SNSの反応
◆ 町田サポーター
「谷選手が神。PKは痺れた」
「内容は反省。でも勝ったのは大きい」
「セットプレーは本当に武器」
「エリキ選手はやっぱり決める」
「連戦明けでこの勝利は価値あり」
◆ 水戸サポーター
「内容は完全に水戸だった」
「鳥海選手のゴール最高」
「仙波選手の落ち着きが光った」
「悔しいけど希望が見えた」
「このサッカーを続ければ絶対勝てる」
