試合分析・戦評
立ち上がりから主導権を握ったのは千葉だった。4-4-2の布陣で前線から連動したプレスをかけ、川崎Fのビルドアップに圧力を与える。イサカ選手の突破、津久井選手の推進力、日高選手の積極的なミドル。前半20分時点でシュート6本、枠内3本、ゴール期待値0.33と、内容面では明確に上回った。
特に15分の決定機。石川選手のポストワークから津久井選手、そして日高選手のワンタッチシュート。これは完全に崩し切った形だったが、GKスベンド・ブローダーセン選手が驚異的な反応でセーブ。ここがこの試合の象徴だった。
対する川崎Fは4-2-3-1。序盤は押し込まれながらも、伊藤選手の運ぶドリブル、脇坂選手のポジショニング修正を起点に徐々にリズムを取り戻す。27分には伊藤選手のスルーパスからエリソン選手が抜け出すなど、鋭い縦の一撃で反撃。前半終盤は川崎Fが押し返し、ゴール期待値は0.69と逆転した。
後半はさらに強度が増す。千葉はセカンドボール回収で優位を保ちつつも、決定機で仕留め切れない。川崎Fは家長選手、マルシーニョ選手を投入し、幅と推進力を強化。後半30分以降はポゼッション79%と一時的に支配する時間帯も作った。
最終スタッツは
シュート:千葉22本/川崎F17本
ゴール期待値:千葉1.49/川崎F1.37
数字が示す通り、互角以上の攻防。
しかしゴールだけが遠かった。
PK戦は10人目までもつれる大激戦。
小林選手のキックをブローダーセン選手がストップし、最後は家長選手が冷静に決めた。
勝敗はついた。
だが内容は、千葉が胸を張れる90分だった。
これからに向けて
■ 千葉
J1復帰後、内容でここまで川崎Fを上回ったことは大きな収穫だ。
プレスの連動、球際の強度、セカンドボール回収。特に津久井選手、日高選手、小林選手の運動量はJ1基準でも十分通用している。
課題は「最後の精度」だけ。
22本のシュートを放てるチームは強い。あとは1本を仕留める冷静さと決定力。これが備われば、勝点は自然と積み上がる。
ブローダーセン選手に止められたことは誇っていい。
それだけ崩せていた証拠だ。
この内容を継続できれば、残留どころか上位食い込みも夢ではない。
■ 川崎F
苦しい展開でも崩れない。
これが近年の川崎Fの強さだ。
序盤は押し込まれながらも、伊藤選手の個での打開、家長選手の落ち着き、そしてブローダーセン選手の神がかったセーブ。守備陣も最後まで集中を切らさなかった。
決して完璧な内容ではない。
だが、勝点を持ち帰る力がある。
新戦力と既存戦力が噛み合えば、攻撃はさらに加速するはず。
連勝は偶然ではない。
この勝利は、タイトルを狙うチームのそれだった。
SNSの反応
■ 千葉サポーター
「内容は完全に勝っていた」
「ブローダーセン選手が凄すぎた」
「津久井選手の成長が嬉しい」
「J1で戦えている実感がある」
「次こそ決め切ろう!」
■ 川崎Fサポーター
「ブローダーセン選手がヒーロー」
「苦しい試合を勝てるのが強い」
「家長選手はやっぱり頼れる」
「修正力はさすが」
「まだまだ上がる余地がある」
