試合分析・戦評
小雪が舞う味の素スタジアムで行われた開幕戦。
FC東京と鹿島アントラーズの一戦は、数字と心理が複雑に絡み合う濃密な90分となった。
立ち上がりは鹿島がボールを保持し、三竿選手、濃野選手、荒木選手らが積極的にミドルレンジから狙う。ポゼッションも前半は鹿島53%と優勢。しかしFC東京はブロックを崩さず、長友選手、Aショルツ選手を中心に中央を締める。
前半41分、試合の流れが大きく動く。三竿選手が一発退場。数的優位を得たFC東京は直後のFKを遠藤選手が鮮やかに沈め先制。しかしアディショナルタイム、CKの混戦からキムテヒョン選手が押し込み1-1。鹿島の底力が光った。
後半はほぼFC東京の時間だった。
シュート20本、枠内7本、xG1.82というスタッツが示す通り、攻勢は明確。遠藤選手、長友選手の左サイドを軸に厚みある攻撃を展開し、佐藤龍選手、橋本拳選手、高選手らが二次攻撃で波状攻撃を仕掛ける。
それでも植田選手の身体を張ったブロック、早川選手のビッグセーブが立ちはだかる。鹿島は10人となりながらも集中力を失わず、守備の距離感を崩さなかった。
勝負はPK戦へ。
小池選手のキックをキムスンギュ選手が読み切った場面が分岐点。最後は佐藤龍選手が冷静に決め、FC東京が1-1(PK5-4)で勝利。
内容ではFC東京、精神力では鹿島。
開幕戦にふさわしい、互いの強度と誇りがぶつかった一戦だった。
これからに向けて
■ FC東京
数的優位を生かし、後半は完全に試合を掌握。
特に左サイドの長友選手と遠藤選手の連動は今季の武器になり得る。20本というシュート数は攻撃設計が機能している証拠だ。
新加入の稲村選手も堂々たるプレーを披露し、佐藤龍選手はPKで大仕事。若さと経験のバランスが取れたチーム構成は魅力的だ。
課題は決定力。ただしxG1.82という数値はポジティブ材料。チャンス創出力は確実に向上している。
内容で圧倒し、最後は勝ち切る。
開幕戦で得た勝点2以上に、「自分たちの形」を示せたことが最大の収穫だ。
■ 鹿島アントラーズ
三竿選手の退場という試練を背負いながらも、組織の崩壊は起きなかった。
植田選手、キムテヒョン選手、早川選手を中心にゴール前の強度はさすがの一言。
特に守備時のラインコントロールと身体を投げ出すブロックは、王者の矜持を感じさせるものだった。
10人であっても相手に決定的なカウンターを許さなかった守備構造は評価に値する。
今後は攻撃の枚数確保とカウンターの精度向上がカギ。
困難な状況でも崩れないチーム力は、長いシーズンで必ず武器になる。
SNSの反応
◆ FC東京サポーター
「遠藤選手のFKが完璧すぎる!」
「20本打って1点は課題。でも内容は圧倒」
「キムスンギュ選手ありがとう!」
「佐藤龍選手、持ってる男」
「今季は攻撃が面白い!」
◆ 鹿島サポーター
「10人でここまで戦えたのは誇り」
「植田選手のカバー神」
「早川選手のセーブがすごい」
「退場が痛すぎた…」
「この守備力なら巻き返せる」
