試合分析・戦評
今季も“大阪ダービー”で幕を開けた一戦は、90分で決着がつかず、PK戦の末にG大阪が勝利した。
立ち上がりから主導権を握ったのはG大阪。ポゼッションは前半だけで66%、最終的にはパス650本、シュート19本、ゴール期待値1.45という数字が示す通り、試合の主旋律は青黒が奏でた
前半6分、宇佐美貴史選手のシュートを皮切りに、食野亮太郎選手のスルーパスから南野遥海選手がポスト直撃弾。さらに鈴木徳真選手のミドルもクロスバー。決定機を量産しながら仕留めきれない時間帯が続いた。
対するC大阪は中盤での保持に苦しみ、押し込まれる展開。だが40分、櫻川ソロモン選手を起点に喜田陽選手が飛び出し決定機を創出。東口順昭選手の好守に阻まれたが、数少ない反撃の刃だった。
そして41分、田中隼人選手が一発退場。ここから試合の色は変わる。C大阪は田中駿汰選手を最終ラインに落とし、5-3-1の堅牢ブロックへ。低く、狭く、粘り強く。キムジンヒョン選手を中心に耐える時間が続く。
後半もG大阪が押し込み、宇佐美選手は5本以上のシュート。安部柊斗選手はパス100本超と組み立ての心臓として機能。しかし中央の密集を崩し切れず、岸本武流選手の退場で数的同数に。
終盤は互いに意地をぶつけ合う展開となるが、スコアは動かず。大阪ダービー史上初のPK戦へ。C大阪は5人目の阪田澪哉選手がクロスバーに阻まれ、最後は安部選手が沈めて決着。
内容ではG大阪、耐久力ではC大阪。数字と魂が交錯した、緊張感あふれる開幕戦だった。
これからに向けて
C大阪は10人で50分近く戦い抜いた守備組織は、今季の土台になり得る。
特にキムジンヒョン選手の安定感、畠中選手やDクールズ選手の跳ね返し、田中駿汰選手のライン統率は称賛に値する。
また、喜田陽選手の飛び出しや中島元彦選手のセットプレー精度は攻撃の光。数的不利の中でも集中を切らさず、最後までゲームを壊さなかった点は評価できる。
今後は保持局面での出口作りが鍵。櫻川ソロモン選手、イェンギクシニ選手のスピードを生かす展開を増やせれば、守備から攻撃へのスイッチはより鋭くなるはずだ。
この一戦は敗戦ではなく、耐久力の証明。リーグ戦は長い。C大阪の反発力は必ず形になる。
G大阪は内容面では圧倒的優位。
宇佐美貴史選手を中心に、食野亮太郎選手、山下諒也選手、岸本武流選手がサイドから厚みを生み出した。安部柊斗選手のゲームメイクも秀逸で、ボール循環は滑らかだった。
決定力に課題は残るが、チャンス創出力は十分。ジェバリ選手、ヒュメット選手投入後はフィニッシュの形も増えた。
守備でも中谷進之介選手を中心に安定。数的優位を冷静に使い、PK戦を制したメンタリティは評価に値する。
今季のG大阪は“押し切る力”を手に入れつつある。次は内容をゴールに変換する段階へ。伸びしろは大きい。
SNSの反応
■ C大阪
「10人でよく耐えた!」
「キムジンヒョン選手が神すぎる」
「守備はポジティブ、攻撃は課題」
「阪田選手を責めないでほしい」
「この悔しさが次に生きる」
■ G大阪
「内容は完全にうち」
「宇佐美選手の存在感すごい」
「決め切れないのがもどかしい」
「安部選手のPK冷静すぎる」
「ダービー勝利は最高のスタート」
