試合分析・戦評
千葉は4-4-2、浦和は4-2-3-1の予想フォーメーション。立ち上がりは千葉ペースだった。2分、姫野選手が鋭いシュートを放ち、スタジアムの空気を震わせる。しかし試合の分岐点は4分。松尾選手がPKを獲得し、自ら沈めて浦和が先制。さらに12分、松尾選手の突破から生まれたこぼれ球を肥田野選手が押し込み、わずか12分で2点差とする。
前半のポゼッションは千葉54%。しかしゴール期待値は千葉0.65、浦和2.37。数字が示す通り、浦和は「持たせて刺す」構造を作れていた。Mサヴィオ選手、渡邊選手を起点にハーフスペースを攻略し、金子選手と荻原選手が幅を確保。プレッシングの連動も鋭く、千葉のビルドアップに圧をかけ続けた。
後半、千葉は津久井選手投入を機にリズムを変える。左サイドからの突破、CKの増加、枠内シュートの増加。最終スタッツはシュート17本、枠内5本、xG1.40。決して悪い内容ではない。日高選手や高橋選手の積極的なミドル、猪狩選手のクロスなど、攻撃の厚みは見えた。
だが浦和の最終ライン、宮本選手や安居選手、柴戸選手らのブロックがことごとく立ちはだかる。西川選手も安定したセービングでゴールを許さない。終盤にはオフサイドで取り消された場面もあり、浦和はゲームマネジメントも含めて完成度の高さを示した。
千葉は序盤の2失点が重くのしかかったが、内容は悲観するものではない。J1復帰初戦としては、むしろ希望の種が随所に見えた90分だった。
これからに向けて
結果は0-2。しかし、この試合は「未来への序章」だった。
姫野選手の積極性、津久井選手の突破力、日高選手の攻撃参加。若さと勢いは確実に通用している。特に後半は押し込む時間帯も長く、シュート数でも互角以上。J1の強度を体感しながら、戦えている証拠が数字にも表れている。
課題は立ち上がりの守備強度と背後対応。しかしこれは経験で改善可能な領域だ。小林監督のもと、積み上げてきたスタイルは揺らいでいない。ホーム16,338人の声援が示すように、クラブは確実に前へ進んでいる。
次節、先制点を奪えれば景色は変わる。千葉の物語は、ここからだ。
浦和は完成度の高さを見せつけた。
松尾選手の決定力、肥田野選手の勝負強さ、Mサヴィオ選手の創造性。前線の連動したプレスと素早い切り替えは、まさに“勝ち切るチーム”のそれだった。特に前半の試合運びは教科書のよう。先制し、追加点を奪い、リスクを抑える。
守備面では宮本選手、安居選手らが中央を締め、西川選手が安定。終盤は試合をコントロールし、無理をしない。6年ぶりの開幕勝利は偶然ではない。
若手の台頭もあり、競争も活性化している。今季の浦和は、上位争いに本気で絡むだけの地力を備えていると感じさせる一戦だった。
SNSの反応
■千葉サポーター
「前半の2失点は痛いけど、後半は戦えてた」
「津久井選手の突破は希望」
「J1の強度を感じた。でも通用する」
「枠内5本、次は決めたい」
「フクアリの雰囲気は最高だった」
■浦和サポーター
「松尾選手、開幕から最高」
「肥田野選手が決めたのは大きい」
「守備が安定してる」
「アウェイで完勝は気持ちいい」
「今年は期待できるシーズンになりそう」
