試合分析・戦評
4月20日、ヨドコウ桜スタジアムで行われたJ1第11節、セレッソ大阪とFC東京の一戦は1-1のドローで幕を閉じました。
セレッソ大阪は前節の勝利の勢いをそのままに、前線からの強度あるプレッシングで主導権を握り、開始早々の6分にFW R・ハットン選手がヘディングで先制点を挙げます。このゴールは、L・フェルナンデス選手との絶妙な連携から生まれ、ホームサポーターのボルテージを一気に引き上げました。
しかし、攻守の切り替えが激しいオープンな展開の中で、FC東京も応戦。佐藤選手がドリブルでPKを獲得し、自ら19分にゴール左下へ決めて同点に追いつきました。両チームはその後も互いに速いトランジションを繰り返しながら好機を創出。特にC大阪は、R・ハットン選手やT・アンドラーデ選手、L・フェルナンデス選手らが中央やサイドから繰り返し攻め立てました。
後半に入るとC大阪が一層攻勢を強め、合計18本のシュートを放つ猛攻を展開。FC東京の守護神・野澤大志ブランドン選手の好セーブもあり、追加点は奪えませんでした。終盤にはV・ブエノ選手、香川選手の投入など交代策も奏功しそうな兆しを見せたものの、最後までゴールネットは揺れず。ゴール期待値(xG)でも1.43対1.25とC大阪が上回りながらも、決定力を欠いた痛恨のドローでした。
守備面ではC大阪が最後まで高い集中力を保ち、FC東京に枠内シュートを1本に抑えた点は評価に値します。一方、FC東京は押し込まれながらも粘り強いブロックとGKの活躍で勝ち点1を確保。お互いに「勝ちきれなかった」印象が残る試合となりました。
今後
セレッソ大阪はこの試合を通じて攻守の連動性や選手間の距離感が非常に良く、特にL・フェルナンデス選手や北野選手、R・ハットン選手の崩しの連携が際立っていました。シュート数・ゴール期待値ともに上回り、内容では明らかに主導権を握れていた点はチームの成長の証。あとはフィニッシュの精度を上げることで、より勝ち点を積み上げられるはずです。ホームの雰囲気も上々で、今後の上位進出に期待がかかります。
勝利には届かなかったものの、FC東京は要所での守備対応が光り、特に野澤大志ブランドン選手のセーブ力と冷静な対応はチームを救いました。若手の北原選手やマルセロヒアン選手の積極的なプレーも好印象で、選手層の底上げも進んでいる印象です。試合終盤まで粘り強く対応し、決定的なピンチを何度も防いだ守備陣は今後の土台となるでしょう。次節以降の反転攻勢に期待が高まります。
SNSの反応
C大阪サポーター
「決定機はたくさんあった…R・ハットン選手惜しかった!」
「フェルナンデス選手、今日もキレキレ。アシスト未遂多すぎ」
「引き分けだけど内容は勝ってた。次こそ勝利を!」
「香川選手が入ってから落ち着いた。さすがのゲームメイク」
「V・ブエノ選手もっと見たい!後半の推進力すごかった」
FC東京サポーター
「野澤大志ブランドン選手、神セーブ連発!」
「佐藤選手のPK、落ち着いてて素晴らしかった」
「押されまくってたけど、よく耐えた…DF陣お疲れ様!」
「長友選手のベテランらしい守備、渋かった」
「交代で入ったマルセロヒアン選手、もっと早く見たかった!」