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2025年 第26節 鹿島vs福岡

試合分析・戦評

明治安田J1リーグ第26節、鹿島アントラーズ対アビスパ福岡の一戦は、メルカリスタジアムに3万672人の観客を集めて行われ、1-1の引き分けに終わった。前節首位に返り咲いた鹿島は3連勝を狙い、福岡は無敗を維持しつつ上位進出の足掛かりを狙った重要な試合であった。

試合の入りは福岡が積極的で、立ち上がりから鹿島のビルドアップに揺さぶりをかける。前半2分、藤本一輝選手が鋭い突破からシュートを放つと、直後には紺野和也選手や名古新太郎選手もフィニッシュに持ち込むなど、鹿島の守備を揺さぶった。一方の鹿島もチャヴリッチ選手やレオセアラ選手がゴールを狙ったが、福岡守備陣の集中した対応に阻まれ、前半は枠内シュートを放てないままスコアレスで折り返した。

後半に入ると、流れを掴んだのは福岡だった。50分、左サイドから藤本一輝選手がクロスを供給し、碓井聖生選手が冷静に合わせて先制点。組織的な崩しが光るゴールで、アウェイの福岡がリードを奪った。これで今季、福岡が先制した試合は高い勝率を誇っており、鹿島にとっては重い失点となった。

追いかける鹿島は55分に柴崎岳選手、三竿健斗選手、樋口雄太選手を下げて知念慶選手、舩橋佑選手、松村優太選手を投入。さらに62分にはエウベル選手、69分には田川亨介選手を送り込み、攻撃の厚みを増した。田川選手のクロスに松村選手が頭で合わせる決定機も生まれ、次第に圧力を強めていく。

そして84分、右サイドからの崩しで田川選手のシュートが一度は小畑選手に防がれたものの、こぼれ球に舩橋佑選手が反応。豪快な右足のハーフボレーを突き刺し、鹿島が同点に追いついた。その後も両チームが最後まで攻め合ったが、決勝点は生まれず1-1の痛み分けとなった。

データ面ではシュート数が鹿島12本、福岡11本と拮抗。ゴール期待値(xG)は鹿島0.62に対して福岡が1.13とやや上回り、内容的には福岡が優位に立つ場面も多かった。鹿島にとってはホームで勝点3を逃した悔しい試合となったが、終盤の底力で敗戦を免んだ点は評価できる。一方の福岡は首位チームを相手に堂々の戦いを見せ、無敗を継続したことはチームに大きな自信をもたらす一戦となった。

これからに向けて

鹿島は苦しい内容の中でも、選手交代をきっかけに試合を立て直し、最後に舩橋佑選手の力強い一撃で勝点1をもぎ取った。特に田川亨介選手や松村優太選手といった途中出場組の躍動は、チームの厚みを示すものであり、控え選手が試合を動かせることはシーズン終盤に向けて大きな強みとなる。新加入のエウベル選手も限られた時間ながら存在感を見せており、今後の適応次第で攻撃に新たな選択肢を与えてくれるだろう。3連勝は逃したものの、首位の座を守る上では「負けないこと」も大切。苦しい試合を勝点1で終えられたことを前向きに捉え、次節への準備を進めたい。

アビスパ福岡にとって、首位・鹿島を敵地で相手に堂々とした試合を展開し、勝点1を持ち帰ったことは大きな成果だ。特に先制点の場面は、藤本一輝選手の突破力と碓井聖生選手の決定力が光ったもので、連動した攻撃がしっかり形になった。守備面でも奈良竜樹選手や上島拓巳選手を中心に最後まで集中を切らさず、相手の猛攻を最小失点に抑えた点は評価できる。無敗を継続しているチーム状況も心強く、選手層の厚さが出場機会のある選手に良い影響を与えている。上位陣との戦いでも臆さず戦える手応えを得た今節は、今後の飛躍につながるポジティブな引き分けであった。

SNSの反応

鹿島アントラーズサポーター
「苦しい試合でも最後に追いつけたのはチームの底力を感じた」
「舩橋選手のゴールは魂がこもっていた!」
「首位として内容は課題だが、負けなかったのは大きい」
「新加入エウベル選手のプレーをもっと見たい」
「次こそホームで勝利を頼む!」

アビスパ福岡サポーター
「首位相手に堂々のドロー、胸を張れる内容」
「碓井選手のゴールは最高!成長が止まらない」
「守備陣が最後まで集中していたのが頼もしかった」
「勝てるチャンスもあった試合、次に期待」
「無敗継続、チームの一体感が素晴らしい」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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