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2025年 第26節 広島vsG大阪

試合分析・戦評

J1第26節、エディオンピースウイング広島で行われたサンフレッチェ広島対ガンバ大阪の一戦は、広島が1-0で勝利を収めた。試合前からチケットは完売、25,925人の観衆が詰めかけ、両チームの上位争いを左右する注目の一戦となった。

立ち上がりは両者とも球際で激しい攻防を繰り広げたが、次第に広島が中盤で主導権を握り始める。特に東選手、中野選手の両ウイングバックが高い位置を取ることで、相手のサイドバックを押し込み、前線の前田選手や中村選手が自由に動けるスペースを作り出した。19分、その流れから塩谷選手のロングパスに抜け出した中村選手が冷静に右足で流し込み、広島が先制。この得点は今季先制した試合での高い勝率を裏付けるものとなった。

一方、ガンバ大阪はGK一森選手をビルドアップに組み込みながら打開を図るも、なかなか縦への推進力を作り出せなかった。前線のイッサム ジェバリ選手やウェルトン選手へのボールも、広島のセンターバック陣が集中して対応し、決定機を生み出せない時間が続く。前半44分には満田選手のスルーパスから中村選手に再び決定機が訪れるも、追加点は奪えず前半は1-0で折り返した。

後半に入っても広島が落ち着いた試合運びを続ける。G大阪はファン アラーノ選手を投入し流れを変えようとするが、60分に安部選手がレッドカードで退場となり、数的不利に立たされる。ここからは広島が試合を完全に掌握。ヴァレール ジェルマン選手、中島選手らを投入し、厚みのある攻撃で追加点を狙った。特に78分以降は左右から立て続けにクロスを入れ、ゴール期待値も大きく上げたが、G大阪GK一森選手の好守が光り、スコアは動かず。

最終的に広島が1-0で勝利し、約3ヵ月ぶりとなるホームでの勝点3を獲得。これで4試合連続クリーンシートを達成し、堅守復活を印象づけた。対するG大阪は2試合連続無得点での敗戦となり、攻撃面の改善が急務となった。

これからに向けて

サンフレッチェ広島は、この試合で示した堅守と効率的な得点力が光った。中村選手の冷静なフィニッシュはもちろん、守備陣の連動性と集中力が勝利の最大要因である。特に大迫選手を中心とした守備ラインは、相手にほとんど決定機を与えず、ゴール期待値をわずか0.10に抑え込んだ点は評価に値する。また、数的優位となった後の試合運びも落ち着いており、ボールを回しながら時計を進め、リスクを最小化する成熟した戦い方を披露した。ここ数試合で続く無失点はチーム全体の自信につながり、今後の上位争いで大きな武器になるだろう。ユース出身の小林選手がベンチ入りするなど、将来性のある若手がチームに絡み始めている点も明るい材料だ。

ガンバ大阪にとっては苦しい敗戦となったが、収穫もある。特にGK一森選手の安定感とビルドアップへの貢献は際立ち、数的不利になった後も最後まで粘り強くチームを支えた。また、ファン アラーノ選手や奥抜選手の投入で攻撃にアクセントを加えようとするなど、選手層の厚みを活かした采配も見られた。課題は明確で、得点力の不足をどう補うかに尽きる。今後は宇佐美選手やデニス ヒュメット選手ら経験豊富な攻撃陣をどう組み合わせるかが鍵になるだろう。敗戦の中にも守備陣の奮闘やチーム全体の戦う姿勢は示されており、次節以降に立て直すための基盤は整っている。

SNSの反応

広島サポーター
「中村選手のゴール、あの冷静さは本当に素晴らしい!」
「4試合連続無失点、ディフェンスラインが鉄壁すぎる」
「大迫選手の安定感に何度も救われた」
「久々のホーム勝利、スタジアムの雰囲気最高だった」
「小林選手のベンチ入りも嬉しいニュース。未来が楽しみ」

G大阪サポーター
「一森選手のセーブがなければもっと失点していた」
「数的不利で厳しかったけど最後まで戦った姿勢は評価したい」
「満田選手の存在感は光っていた」
「宇佐美選手をもっと早く投入してほしかった」
「攻撃パターンを増やさないと上位戦では苦しい」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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