試合分析・戦評
J1第25節、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた川崎フロンターレ vs アビスパ福岡は、2-5で福岡が勝利した。
試合は序盤から目まぐるしい展開となった。川崎Fは前半4分、マルシーニョ選手のパスを受けた橘田健人選手が豪快なミドルシュートを突き刺し先制。しかし15分、今夏加入のウレモヴィッチ選手がVAR判定で退場となり、数的不利に。福岡は24分、名古新太郎選手のFKがそのままゴールに吸い込まれ同点とする。川崎Fも29分、山本悠樹選手のスルーパスにエリソン選手が反応し勝ち越すが、36分に名古選手のCKを上島拓巳選手がヘディングで決め再び同点。さらに前半アディショナルタイムにはファンウェルメスケルケン際選手が2枚目の警告で退場し、川崎Fは前半だけで9人となる異常事態に突入した。
後半、2人少ない川崎Fは[4-3-1]で守備を固め、カウンターからの一発を狙うが、福岡の波状攻撃を前に押し込まれる展開が続く。71分、藤本一輝選手が橘田選手のファウルを誘いPKを獲得。これを名古選手が冷静に沈め逆転。その後も数的優位を生かした福岡は、85分に碓井聖生選手、88分に紺野和也選手が追加点を奪い試合を決定づけた。川崎Fは9人ながらも最後まで戦う姿勢を見せたが、守備負担と運動量の限界から失点を重ね、今季最多の5失点での敗戦となった。
福岡は攻守の切り替え、セットプレーの精度、数的優位での試合運びが光った一方、川崎Fは退場による戦術崩壊が大きな痛手となった。それでも、数的不利でもゴールを奪う攻撃力や、諦めない姿勢はサポーターの心に響く内容だった。
これからに向けて
川崎フロンターレはこの試合は数的不利が響いたが、少人数でもゴールを奪える攻撃の形があることを証明した。エリソン選手は高い決定力と運動量を示し、マルシーニョ選手や橘田選手も積極的に仕掛けていた。新加入のウレモヴィッチ選手は退場という結果になったが、デビュー戦の入りでは高さと対人の強さを見せており、順応が進めば守備の安定化に貢献できるだろう。次戦以降は規律を保ちつつ、攻撃のバリエーションを活かして巻き返しを狙いたい。
アビスパ福岡はアウェイで5得点を挙げる圧巻の勝利。名古新太郎選手はFK・PK・アシストと全得点に絡み、試合を完全に支配した。藤本選手や紺野選手のドリブル突破は相手守備陣を翻弄し、碓井選手も決定的な一撃を決めた。守備面では数的優位を活かし、最後まで集中を切らさなかった点も評価できる。チーム全体の攻守の切り替えが非常にスムーズで、これを継続できれば上位進出も十分可能だ。
SNSの反応
川崎フロンターレのサポーター
「9人でよく戦った。最後まで諦めない姿勢は誇り」
「エリソン選手はやっぱりストライカーとして頼もしい」
「退場は残念だが、次に活かしてほしい」
「橘田選手の先制弾は素晴らしかった」
「守備面の修正と規律が次節のカギ」
アビスパ福岡のサポーター
「名古選手のキック精度が神がかってた」
「藤本選手と紺野選手のドリブルは脅威だった」
「5得点は本当に気持ちいい!」
「数的優位をしっかり結果につなげられた」
「この勢いで上位を狙える」