試合分析・戦評
J1第23節、猛暑の埼玉スタジアムで開催された「浦和レッズ vs アビスパ福岡」の一戦は、スコアレスドローで幕を閉じた。両者の対戦は過去、浦和が大きく勝ち越しているが、今節の福岡は直近5試合で無敗と好調。両チームともに消耗戦となる中、勝点1を分け合う形となった。
試合は立ち上がりから浦和が主導権を握り、特に松尾佑介選手やチアゴ サンタナ選手、Mサヴィオ選手を中心に前線で流動的な動きを見せ、序盤は決定機を連続で創出。しかし福岡の守備陣は粘り強く対応し、上島選手や小畑選手の献身的なブロックで得点を許さなかった。福岡は一旦守備に回ったものの、前半中盤以降には紺野 和也選手や碓井 聖生選手が絡んで反撃。41分には名古 新太郎選手、42分には紺野選手のシュートが浦和GK西川周作選手にセーブされるなど、前半終盤には福岡が押し込む場面も見せた。
後半に入っても浦和はボールを保持する時間が長く、ダニーロ ボザ選手のヘディングシュートや関根貴大選手の折り返しからの攻撃など、複数の形で福岡ゴールに迫ったが、小畑選手の安定した対応に阻まれた。一方の福岡も、前嶋 洋太選手やウェリントン選手の投入によって攻撃に厚みを加え、ゴール期待値では浦和を上回る0.64を記録。終盤には岩崎 悠人選手のスルーパスや重見 柾斗選手のミドルなど惜しいシーンもあったが、決めきれなかった。
終盤には両チームが選手交代を重ねたものの流れは大きく変わらず、最後までスコアは動かずタイムアップ。浦和は逆転優勝争いに向けて痛い引き分け、福岡にとっては敵地で価値ある勝点1となった。
これからに向けて
🔴 浦和レッズは今節、湘南戦で見せた勢いを持続させる形で試合に臨み、序盤からアグレッシブな姿勢を示しました。特に松尾 佑介選手は積極的な仕掛けと高い運動量で攻撃を牽引し、Mサヴィオ選手との連携も良好でした。また、後半には関根 貴大選手や小森 飛絢選手ら途中出場組も効果的に絡み、試合を通じて多彩な攻撃パターンを見せました。
守備面では、CB陣を中心に高い集中力を保ち続け、福岡のセットプレーやカウンターにも冷静に対応。GK西川 周作選手の安定感は特筆すべきもので、ピンチの場面でのビッグセーブは流石の一言。今節は勝点3に届かなかったものの、内容的にはポジティブな要素が多く、特に攻撃時の厚みやコンビネーションの精度は次節以降にもつながる明るい材料です。
🔵 アビスパ福岡は、難敵・浦和レッズとのアウェイ戦において、守備の堅さとカウンターの鋭さを武器に、見事なスコアレスドローを演じました。前半こそ劣勢気味だったものの、時間の経過とともに試合に馴染み、特に中盤の松岡 大起選手や重見 柾斗選手が中盤での強度あるプレーで試合のリズムを作り出しました。
GK小畑 裕馬選手は再三の好セーブでチームを救い、守備陣との連携も安定。攻撃面でも、交代出場の前嶋 洋太選手やウェリントン選手らが的確に役割を果たし、ゴールに迫るシーンも複数創出しました。ゴール期待値では浦和を上回り、内容としては勝利に近い展開だったとも言えるでしょう。勝点1以上の価値を感じさせるパフォーマンスで、今後に大いに期待が持てます。
SNSの反応
📱 浦和レッズサポーターの声
「松尾選手のキレがあった。最後の精度だけ惜しい!」
「西川選手がいなかったら失点してた。さすが守護神」
「福岡に勝ちきれないのは痛いけど、内容は悪くなかった」
「連戦で疲れ見えたかな…後半の迫力が足りなかった」
「引き分けだけど、守備は安定してたし切り替えたい!」
📱 アビスパ福岡サポーターの声
「ナイスゲーム!小畑選手がヒーローすぎる!」
「堅守速攻、福岡らしさが出てた試合」
「紺野選手と名古選手の連携が良かった」
「浦和に押されながらもよく耐えた!価値ある勝点1!」
「ウェリントン選手の収まり、効いてた!」