試合分析・戦評
新潟は入江徹監督体制初のホームゲーム。多くのサポーターがデンカビッグスワンスタジアムに駆けつける中、勝利で再スタートを切りたかったが、結果は0-4と町田に完敗する形となった。
試合は序盤から町田が積極的に攻め込み、CKやクロスから立て続けにチャンスを創出。対する新潟はボール保持では上回るものの、町田の堅い守備ブロックを崩すには至らなかった。前半43分には町田の西村拓真選手が鋭いミドルシュートを決め、町田が先制に成功。
後半に入っても流れは変わらず。新潟は立ち上がりからシュートを放ち反撃の姿勢を見せるも、決定力を欠いた。一方の町田は相馬勇紀選手が立て続けに2得点を挙げ、勝負を決定づけた。さらには藤尾翔太選手がダメ押しの4点目を奪い、盤石の勝利を収めた。
シュート数は新潟20本、町田21本と互角ながら、新潟の枠内シュートはわずか1本。町田は8本を枠内に飛ばしており、効率の差が如実に表れた。特に相馬選手のドリブルと決定力、西村選手のミドルシュート、そして藤尾選手のフィニッシュは際立っていた。
新潟は守備の連携ミスや不用意なボールロストが失点に直結し、攻撃でも精度やアイデアの不足が露呈。新体制での連携がまだ噛み合っていない印象を受けた。一方の町田は3バックと2シャドーが見事に機能し、攻守にわたり隙のない戦いぶりを見せた。
これからに向けて
新潟にとって厳しい結果となったが、希望の兆しもあった。長谷川元希選手や奥村仁選手は果敢にシュートを放ち、途中出場の笠井佳祐選手や矢村健選手も積極的にゴールを狙った姿勢は称賛に値する。さらに、今季初先発となった早川史哉選手は、右サイドでの安定したプレーと豊富な運動量を見せ、今後の起用にも期待が持てる。
チームとしても、ポゼッション率では相手を上回り、ゴール期待値(xG)も1.31とチャンスは創出していた。連携やフィニッシュの質が上がれば、結果はついてくるはず。新体制での再構築は時間がかかるが、個々の能力と若手の台頭により、後半戦での巻き返しは十分に可能だ。サポーターの大声援が、再起の大きな力になるだろう。
FC町田ゼルビアはこの試合で今季2度目の3連勝を達成。3-4-2-1の布陣が見事に機能し、各選手のパフォーマンスが高水準で安定していた。西村拓真選手のミドルシュートで先制し、後半は相馬勇紀選手の連続ゴールで一気に流れを掴んだ。相馬選手はドリブル成功数5回、2ゴールと圧巻の活躍で、まさにエースの風格を感じさせた。
守備面でも、昌子源選手や菊池流帆選手らが要所で体を張り、新潟の攻撃を完封。GK谷晃生選手も冷静なセーブでクリーンシートに貢献した。さらに300試合出場を果たした前寛之選手の存在感と安定感も光った。チーム全体としての組織力と個の力が噛み合い、今後の上位進出に向けて非常に心強い勝利となった。
SNSの反応
アルビレックス新潟サポーター
「完封負けは悔しいけど、若手の奮闘は光った。ここから立て直そう」
「早川選手、久々の先発で良いプレーしてた。これからに期待」
「パスは回ってたけど、ゴール前が課題だな…精度上げていこう」
「応援は全力だった!次は必ず勝とう!」
「入江監督、まだ始まったばかり。我慢して応援し続ける」
FC町田ゼルビアサポーター
「相馬選手ヤバい。ドリブルもゴールもキレキレだった!」
「西村選手のミドル、鳥肌立った!前半のうちに先制できたのが大きい」
「守備が素晴らしい。昌子選手と菊池選手の安定感抜群」
「藤尾選手のゴールでとどめ!ナイスフィニッシュ」
「現地最高すぎた。ゼルビアの覚悟、伝わった!」