試合分析・戦評
J1残留をかけた下位対決、湘南ベルマーレと横浜F・マリノスの一戦は、レモンガススタジアム平塚で1-1の引き分けに終わった。互いに勝点3が喉から手が出るほど欲しい状況の中、気迫のこもった試合が繰り広げられた。
試合は湘南の積極的なハイプレスで幕を開け、横浜FMに自由なビルドアップを許さない展開に。前半は互いにチャンスを作り合うも決めきれない時間が続く中、41分、湘南のショートカウンターから平岡大陽選手がクロスに頭で合わせてゴール。湘南が欲しかった先制点を奪い、1-0で折り返した。
後半も立ち上がりから湘南が主導権を握り、再三横浜FMゴールに迫る。特に畑大雅選手と鈴木章斗選手のコンビネーションは鋭く、追加点の可能性を感じさせた。しかし61分、横浜FMは途中出場の井上健太選手の走りから流れを引き戻し、エウベル選手が真田幸太選手との1対1を制してゴール。同点に追いついた。
以降は横浜FMが攻勢を強める展開に。宮市亮選手の復帰もあり、クロスからアンデルソン・ロペス選手、宮市選手らがゴールに迫ったが、湘南守備陣の集中した対応と運にも救われ、追加点は生まれず。試合はそのまま1-1で終了した。
シュート数では横浜FMが14本と湘南の11本を上回り、xGでも1.06対0.75とわずかに優勢。ただし、湘南の守備の粘りも評価すべきであり、互いに勝ち点1を分け合う結果となった。
これからに向けて
湘南はチーム全体でのハイプレスと連動した守備が機能し、内容では優位に立つ時間帯も多かった。とくに平岡大陽選手のゴール前での強さと、鈴木章斗選手、畑大雅選手らのスピードあるアタックは今後の武器になる。惜しくも勝ち点3は逃したが、内容を継続できれば残留圏脱出も十分可能だ。若手の台頭や新戦力の融合にも期待がかかる。
横浜FMは試合中盤以降に修正力を発揮し、エウベル選手のゴールをきっかけに流れをつかんだ。特に井上健太選手や宮市亮選手ら途中出場の選手が躍動し、攻撃の選択肢が広がった点は大きな収穫。守備には課題を残すが、フィニッシュまでの形は多く作れており、次節以降の巻き返しに期待が持てる。
SNSの反応
湘南ベルマーレ
「平岡選手、魂のゴール!泣いた…」
「福田選手、ホーム最後の試合…お疲れ様でした」
「真田選手ナイスセーブ!堂々のデビュー!」
「若手の勢いがすごい、未来は明るい」
「勝ちたかったけど、よく守りきった!」
横浜F・マリノス
「エウベル選手ついに初ゴール!よく決めた!」
「宮市選手おかえり!やっぱり存在感あるな」
「Aロペス選手のポスト直撃は惜しすぎた…」
「最後の攻めは迫力あったけど、もう一点欲しかった」
「勝てなかったけど、内容は悪くなかった」