試合分析・戦評
J1第22節、関西ダービーとなった京都サンガF.C.とガンバ大阪の一戦は、サンガスタジアム by KYOCERAに20,000人超の大観衆を集めて行われた。試合は序盤からホームの京都が主導権を握り、攻撃的な姿勢でG大阪を押し込んだ。
先制点は前半17分、負傷交代で入った平戸太貴選手の縦パスにマルコ トゥーリオ選手が抜け出し、巧みなトラップからトゥーキックでゴール左下へ流し込む。京都が勢いづいたのはその後も続き、25分には平戸選手のCKにマルコ トゥーリオ選手がヘディングで合わせて追加点。前半は京都がシュート数・枠内シュート数ともに上回る内容で2点リードして折り返した。
後半も京都の勢いは止まらず、52分にはヒールパスを受けた福田心之助選手が左足で追加点を挙げて3点差に。ここからは京都が5バックへシフトし、守備を固めながら交代選手で運動量も維持。対するG大阪は交代カードを切りながら反撃を試みたが、京都の組織的な守備を崩しきれず、ようやく88分にイッサム ジェバリ選手が個人技で1点を返すにとどまった。
最終スコアは3-1で京都の勝利。内容的にも終始優勢に試合を進め、前回対戦で敗れた雪辱を晴らすとともに、上位進出への望みをつなぐ快勝となった。一方のG大阪は守備の脆さと決定機の少なさが課題として浮き彫りになった試合だった。
これからに向けて
京都はこの試合で攻守のバランスが見事に取れた内容を見せ、特に攻撃面ではマルコ トゥーリオ選手と福田心之助選手の連携が光った。途中出場の平戸太貴選手が1アシスト2起点と大きな存在感を発揮した点もポジティブ。ベンチメンバーのクオリティも高く、戦い方のバリエーションが豊富になってきている。上位争いに踏みとどまるには安定した守備力の継続が不可欠だが、今回のように先制から畳みかける展開が増えれば、ACL圏内も現実味を帯びてくるだろう。
G大阪は立ち上がりから押し込まれる苦しい展開となったが、後半は交代選手の投入で攻撃のリズムを取り戻し、イッサム ジェバリ選手の得点で一矢報いた点は収穫。岸本武流選手やファン アラーノ選手も終盤にかけてチャンスを演出し、選手層の厚みは感じられた。失点後のゲームコントロールやプレッシャーの強度を改善すれば、今後の巻き返しも十分に可能だ。切り替えて、次節のホームゲームでは守備と中盤の立て直しを図りたい。
SNSの反応
京都サンガF.C.サポーター
「マルコ トゥーリオ選手、完全復活!このゴールはエースの風格」
「平戸選手の投入で一気に流れが変わった。まさにゲームチェンジャー」
「曺監督の采配が冴え渡っていた。3バックへの切り替えも完璧」
「サンガS最高の雰囲気だった!この勝利は大きい」
「福田選手のダッシュからのゴール、鳥肌立った!」
ガンバ大阪サポーター
「試合開始から押し込まれっぱなし。入り方を改善しないと…」
「ジェバリ選手のゴールだけが唯一の救い」
「守備陣の連携がバラバラに見えた。修正は急務」
「岸本選手とファン アラーノ選手は可能性を感じた」
「次こそ立て直してくれると信じて応援するしかない!」