試合分析・戦評
デンカビッグスワンスタジアムで行われた注目の下位対決。ともに後半戦の巻き返しを狙う中、アルビレックス新潟がホームで貴重な勝点3を掴み取った。
前半、新潟は積極的に攻勢を仕掛ける。特に右サイドを起点に、ダニーロゴメス選手のドリブル突破や橋本選手の精度あるクロスが幾度となく横浜F・マリノスゴールを脅かした。シュート数は前半だけで9本を記録し、ゴール期待値(xG)も0.80に達するなど、内容面では圧倒。しかし、横浜FMのDFトーマスデン選手やGK飯倉選手の粘り強い守備が得点を許さず、スコアレスで折り返す。
後半も新潟の流れは続き、ポゼッション率・攻撃回数ともに主導権を握る展開が続いた。そして後半28分、ついに試合が動く。右サイドでボールを受けたダニーロゴメス選手が縦に仕掛け、カットインから左足を一閃。鋭いミドルシュートがゴール左隅に突き刺さり、待望の先制点を奪取。これが決勝点となった。
横浜FMも終盤に向けて交代カードを切り、エウベル選手や井上選手が攻撃にアクセントを加えたが、最後まで新潟の集中した守備を崩しきれず。結果、シュート数はわずか4本、枠内シュート0という厳しい内容で終えた。
この結果、新潟は今季ホームでの連勝を果たし、下位脱出に向けて一歩前進。横浜FMは勝点差で19位との差を広げられ、残留争いの苦しい現実を突きつけられる形となった。
これからに向けて
アルビレックス新潟はホームでの連勝を達成し、特に守備陣の安定感が光った試合となった。稲村選手の100本パス成功や、ダニーロゴメス選手の攻守にわたる存在感が際立った。後半に得点できたことは、試合を通じて諦めずに攻め続けたチームの成長の証。今後もサイドアタックと流動的なパスワークを武器に、勝点を積み重ねていけるはずだ。
横浜F・マリノスはシュートが枠に飛ばない苦しい試合となったが、選手交代で流れを変えようとする試みや、守備ブロックの堅さには一定の手応えもあった。終盤にはエウベル選手らが積極的に仕掛け、攻撃に意欲を見せていた点は次戦以降に活かせる要素。ここからの立て直しが、残留の鍵を握る。
SNSの反応
アルビレックス新潟サポーター
「ダニーロゴメス選手、今日は完全にMOM!カットイン最高だった!」
「稲村選手のパス精度と展開力に拍手。頼れるボランチだ」
「橋本選手のクロス、毎回期待感ある。次も期待!」
「後半勝負できたのはメンタルの強さ。ナイスゲーム!」
「今日の守備陣、特に舞行龍ジェームズ選手、落ち着きあった」
横浜F・マリノスサポーター
「決定機までいけないのがつらい…崩しの工夫が足りない」
「天野選手のキック精度はやっぱり武器。もっと活かして!」
「エウベル選手、途中から流れ変えそうだっただけに惜しい」
「トーマスデン選手の奮闘は見えた。守備陣は粘ってた」
「次節こそはシュート枠内に…とにかく一点が遠い」