試合分析・戦評
湘南ベルマーレとファジアーノ岡山の一戦は、互いに勝点3を渇望する中での重要なミッドシーズンマッチとなった。立ち上がりから湘南はLフェリッピ選手を中心にテンポよく攻撃を組み立て、ホームの勢いを生かして先制を狙う。しかし、ミドルサードでの不用意なボールロストが目立ち、岡山に効果的なカウンターを許す場面も多かった。
試合の均衡が破れたのは前半37分。岡山の佐藤選手がドリブルでペナルティエリア手前まで運び、そのまま左足一閃。鋭くゴール下に突き刺す一撃でアウェイチームが先制する。湘南はその後もポゼッションでは優位に立つが、最後のフィニッシュの精度を欠き、前半は0-1で終了。
後半に入ると、湘南は茨田選手や奥埜選手を投入し、ビルドアップと中盤の流動性を強化。すると後半20分、Lフェリッピ選手がエリア手前からミドルを放ち、ゴール右上へ豪快に突き刺して同点。VARチェックもあったがゴールは認められ、スタジアムは歓喜に包まれた。
その後も湘南は左サイドから奥埜選手や鈴木章選手が再三クロスを供給。小田選手が試合終了間際に放ったシュートは惜しくもポストを叩き、逆転には至らなかった。一方の岡山も、柳貴選手やルカオ選手を投入しカウンターからの勝負を狙ったが、決定機を活かせず。結果、両チームとも譲らず1-1の引き分けに終わった。
試合のスタッツでは、シュート数が湘南12本・岡山12本と拮抗し、枠内シュートでは湘南がやや上回った(3本対2本)。ゴール期待値では岡山が0.87、湘南が0.73と、どちらにも勝機があったゲームといえるだろう。
これからに向けて
湘南は、後半のアグレッシブな戦いぶりが光った。Lフェリッピ選手のミドルや、小田選手のラストチャンスなど、ゴールへ向かう意志がしっかり伝わる内容だった。特に茨田選手や奥埜選手といった途中出場の選手が試合を引き締め、戦術の幅を広げていた点は今後に向けた大きな収穫。勝利こそ逃したが、逆転への執念と選手層の厚みは確かな武器となるはずだ。
岡山は、アウェイながら前半に試合の主導権を握り、佐藤選手のゴールで先制した点は非常に評価できる。江坂選手の攻撃構築や立田選手の守備貢献など、個々の働きも明確だった。後半は湘南の猛攻にやや押される展開となったが、冷静に耐えて勝点1を持ち帰った意義は大きい。今後は試合終盤での決定力向上が鍵となるが、戦える集団としての姿勢は着実に浸透している。
SNSの反応
🟢 湘南ベルマーレサポーターの反応
「Lフェリッピ選手、あのシュートは鳥肌…!」
「小田選手、決めてたらヒーローだったな〜惜しい!」
「後半の攻め、今年一番熱かったかも」
「途中出場組がめちゃくちゃ効いてた」
「勝てなかったけど、見てて楽しい試合だった」
🔴 ファジアーノ岡山サポーターの反応
「佐藤選手のゴール、まさに個人技の結晶」
「立田選手のクリア、神がかってた」
「最後まで集中力切らさなかったのは立派」
「勝ちきりたかったけど、アウェイで勝点1はOK」
「交代のタイミングと意図がすごく良かった」