試合分析・戦評
J1リーグ第19節、アビスパ福岡と東京ヴェルディの一戦は、スコアレスドローで幕を閉じたが、その内容は拮抗した展開で見応えのある90分だった。
序盤から東京ヴェルディはアグレッシブな姿勢を見せ、谷口選手や山見選手が次々にミドルシュートを放ち、福岡ゴールを脅かした。一方の福岡は立ち上がりこそ押され気味だったものの、前半20分以降は藤本選手が2度の決定機を迎えるなど、徐々にペースを取り戻す。どちらのチームもポゼッションを交互に握る展開となり、守備の集中力と個々のデュエルの強さが際立った。
後半に入ると、福岡は湯澤選手に代えて橋本選手、さらに岩崎選手、藤本選手らに代えてウェリントン選手や名古選手を投入し、流れを引き寄せようと試みた。中でも金森選手のドリブル突破と2本の枠内シュートは、試合を動かす可能性を感じさせたが、東京VのDF陣が最後まで集中力を保ち、ゴールを割らせなかった。
東京Vも終盤にかけて染野選手や松橋選手らを投入し、サイドからのクロスを多用してチャンスを作るも、最後までシュートは枠を捉えられず。終盤のセットプレーでも決定打は生まれなかった。
最終的なシュート数は福岡が8本(枠内3)、東京Vが12本(枠内0)と、互いに粘り強く守り合った結果がそのままスコアに表れた。ゴール期待値も福岡が0.81、東京Vが0.76と拮抗しており、内容面でもほぼ五分五分の一戦だった。
これからに向けて
アビスパ福岡は勝利こそ逃したものの、守備面では東京Vのアタッカー陣を最後まで無失点に抑える粘り強さを発揮。松岡選手のブロックや安藤選手の統率力は大きな収穫だった。後半には金森選手やウェリントン選手が存在感を示し、攻撃に厚みを持たせた点も好材料。次節以降も守備をベースに、途中交代選手を活かした戦術で勝点奪取を狙いたい。
勝点1を得た東京Vは、特に前半の攻撃展開において積極的なパス回しと個の仕掛けで福岡を押し込む場面が多く見られた。山見選手や平川選手のドリブル、齋藤選手の運びなど、攻撃における前向きな姿勢は好印象。次節以降は、フィニッシュの精度を高めて得点につなげたいところだ。
SNSの反応
アビスパ福岡サポーターの反応
「松岡選手、今日も神がかってた!」
「勝ちきりたかったけど、ウェリントン選手の投入は効果的だった」
「金森選手のシュート、あと少しだった!次は決めてくれ」
「藤本選手、前半の惜しいシュートに痺れた」
「やっぱり守備は安定してる。次は得点だ!」
東京ヴェルディサポーターの反応
「山見選手、前半キレキレだった!」
「点が取れなかったけど、守備はよく耐えた」
「染野選手、最後まで走り抜いてくれてありがとう!」
「シュートが枠にいかない…決定力不足が課題かも」
「マテウス選手のセーブがなかったら負けてた」