試合分析・戦評
パナソニックスタジアム吹田で行われた第19節、ガンバ大阪(以下G大阪)と鹿島アントラーズの一戦は、首位を走る鹿島が1-0で制しました。立ち上がりからG大阪は積極的に攻撃に出るも、前半9分、鹿島のレオセアラ選手が冷静にネットを揺らし、先制点を奪取。この一撃が、試合を通して唯一のゴールとなりました。
失点後、G大阪はファンアラーノ選手や宇佐美選手を中心に鹿島ゴールへ迫ります。特にファンアラーノ選手は5本以上のシュートを記録し、後半28分にはポスト直撃の惜しいシュートも。しかし、鹿島のDF植田選手やGK早川選手の堅実な守備が立ちはだかり、得点には至りませんでした。
G大阪は終始主導権を握りながら、計21本のシュートを放ちましたが、そのうち枠内はわずか1本。ゴール期待値(xG)は1.96に達しながらも無得点に終わった事実が、決定力不足を物語っています。逆に鹿島は6本のシュートで1点を奪う効率の良さを見せ、試合巧者ぶりを発揮しました。
後半には多くのCKやFKを得たG大阪でしたが、鹿島の組織的な守備は崩れず、交代選手も的確に守備の穴を埋め、最後までクリーンシートを維持しました。満員の3万人超のスタジアムを沸かせた激戦は、鹿島の勝利で幕を閉じました。
これからに向けて
この日のG大阪はシュート数21本、ポゼッションでも五分五分と、内容では決して劣っていませんでした。ファンアラーノ選手、宇佐美選手、山下選手らが再三チャンスを作り出し、相手ゴールに迫るシーンは多かっただけに、あとは「決め切る」力が今後の鍵となります。今節で得た攻撃の手応えと、豊富な選手層を活かして、次節こそは勝利を手にしてくれるはずです。
鹿島アントラーズは厳しいアウェーで、少ないチャンスをしっかり決め、粘り強い守備で逃げ切る「勝ち切る力」はさすがの一言。レオセアラ選手の決定力、植田選手を中心としたDF陣の集中力、交代カードの効果的な活用など、チームとしての成熟度を感じさせる内容でした。首位キープにふさわしい堂々の戦いぶりで、引き続き優勝戦線の中心を担っていくでしょう。
SNSの反応
ガンバ大阪サポーター
「内容では勝ってた。あとは決めるだけなんだよな…惜しい!」
「ファンアラーノ選手、惜しかった!次は絶対決めてくれ!」
「宇佐美選手のクロス精度はやっぱり凄い。崩しはできてる」
「枠内1本って…決定力が本当に課題」
「今日の敗戦は悔しいけど、内容的には次につながるはず」
鹿島アントラーズサポーター
「こういう試合を勝ち切れるのが今の鹿島の強さ!」
「レオセアラ選手の一発に痺れた!」
「植田選手のブロックとカバー、本当に助かった」
「交代カードのタイミング完璧だった」
「内容より結果。これがタイトルを獲るチームの試合」