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2025年 第22節 浦和vsC大阪

試合分析・戦評

埼玉スタジアム2002は梅雨入り前とは思えない爽やかな空気。浦和レッズは〔4-2-3-1〕、左SBに石原広教選手を起用しビルドアップの安定を図る布陣。対するセレッソ大阪も同じ〔4-2-3-1〕だが、右WGルーカス・フェルナンデス選手とトップ下香川真司選手を自由に動かし、サイドからのクロスで崩す狙いを徹底した。立ち上がりはC大阪が右サイドを基点に畳み掛け、12分にはL.フェルナンデス選手の速いクロスからラファエル・ハットン選手がヘッド――惜しくも枠外というシーンで浦和を揺さぶる。浦和は守備ブロックを保ちながら、ボール奪取後にマテウス・サヴィオ選手と金子拓郎選手が高い位置を取り、ロングカウンターで応戦。15分の安居海渡選手のミドル、43分サヴィオ選手のボレーはいずれもGK福井光輝選手の好守に阻まれた。前半終了時点のxGは浦和0.69、C大阪0.40とほぼ互角ながら両守護神が無失点を支える展開となった。

後半に入ると浦和がプレッシングのラインを上げ、金子選手の推進力を生かして51分に石原選手の決定的ヘッドを演出。しかしここでも福井選手がスーパーセーブ。以降はC大阪が交代カードでテンポを変える。64分以降、阪田澪哉選手と北野颯太選手を投入して2列目にスピードを加え、70分過ぎからは支配率79%と一気に主導権を握った。76分にはハットン選手のヘディング、続いて登里享平選手のミドルが左右のポストを連続で叩くなど猛攻を仕掛けるが、GK西川周作選手を中心に浦和守備陣が身体を投げ出してゴールラインを死守。試合はシュート数11-19、xG1.32-1.55とC大阪が僅かに上回ったものの、スコアレスドローでタイムアップ。浦和は守備の粘りと西川選手のリーダーシップで価値ある勝点1を確保し、C大阪は連勝を逃しつつも内容面でリーグ上位を伺う充実を示した。

これからに向けて

浦和レッズは勝点3こそ逃したものの、焦点だった守備の組織は90分間破綻せず、西川選手・ダニーロボザ選手・マリウス・ホイブラーテン選手を軸に最後まで集中を切らさなかった点は大きな収穫だ。攻撃ではサヴィオ選手が二列目で自由を得て、金子選手との連動から複数回ライン間を攻略。途中出場チアゴ・サンタナ選手の復帰により、今後は高さとポストワークを加えた「プランB」も機能しそうだ。中3日の連戦でも全員守備・全員攻撃を貫いたことでチームの基盤は明確。今節で露呈した決定力不足は、FW陣への質の高いラストパスとセカンドボール回収の精度を高めることで改善が見込める。クラブ全体で積み上げてきた“支配+速攻”のハイブリッドスタイルをさらに成熟させ、次節ホームでサポーターに勝利を届けたい。

セレッソ大阪は試合を通じて狙い通りにボール保持率を上げ、左右のSBを高い位置に出して厚みのある攻撃を繰り出した点は称賛に値する。特にL.フェルナンデス選手のドリブル突破とクロスはリーグ屈指の破壊力で、ハットン選手・阪田選手がファー側で合わせる形は今後の得点源になるはずだ。守備では福井選手が幾度もビッグセーブを披露し、畠中槙之輔選手と西尾隆矢選手のCBコンビが高さとカバーリングで安定感を示した。ポスト直撃など決定機を逃したが、xGで相手を上回ったことは攻撃モデルの成熟を裏付けている。次節に向けては、中央とサイドの厚みを行き来する“フィニッシュの変化”を増やし、最後の精度を磨けば上位浮上は現実的。連戦を戦う上で、途中出場の北野選手ら若手の台頭も頼もしい材料と言える。

SNSの反応

▼浦和レッズサポーター
「後半は防戦一方、負けなくて良かったのが正直な感想」
「アクチュアルタイム長くてハラハラ、でもストレスなく観戦できた!」
「松尾選手の“ゼロトップ”は面白いけど決め切る選手が必要かも」
「2023-24よりは前向き。チームが前に進んでいる実感がある」
「サンタナ選手はまだ本調子じゃない…長倉選手を見たいとの声も」

▼セレッソ大阪サポーター
「ポストに2回当たった…“枠に嫌われた日”と嘆く声多数」
「福井選手の神セーブ連発!無失点で勝点1はGKのおかげ」
「L.フェルナンデス選手が無双。右サイドの切り裂きに拍手」
「ハイプレスとセカンド回収は◎。あとはゴールだけ!」
「香川選手のゲームメークが効いた。次こそ決定力を」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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