試合分析・戦評
5月14日、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われたJ1第14節、川崎フロンターレと横浜FCの一戦は、川崎Fが2-1で勝利を収めた。試合開始直後の前半4分、横浜FCは右CKからユーリララ選手のヘディングで先制し、幸先良いスタートを切る。今季、先制した試合で高い勝率を誇る横浜FCにとっては理想的な展開だった。
しかし、その後の主導権は川崎Fに移る。ポゼッション率75%、前半だけで6本のシュートを放ち、山本選手が鋭い直接FKを決めて試合を振り出しに戻す。攻撃を組み立てる中で家長選手や脇坂選手が中心となり、何度もペナルティエリアに進入して好機を演出。前半を1-1で折り返した。
後半は一転、横浜FCが反撃。櫻川選手や室井選手がゴールを脅かすシーンを演出するも、川崎FのGK山口選手の好セーブに阻まれる。試合全体を通して、枠内シュート数は横浜FCが5本で川崎Fを上回った。
川崎Fは途中からエリソン選手、マルシーニョ選手らを投入して攻撃のギアを上げるも、得点には至らない場面が続く。だが、迎えた後半39分、相手の触ったボールがゴールへ吸い込まれるという幸運な形で逆転に成功。この1点を守り切った川崎Fが、実に7試合ぶりとなる勝利を掴んだ。
最終的なシュート数は川崎Fが15本、横浜FCが10本。ボール保持やチャンス創出の面では川崎Fが上回ったが、横浜FCも堅実な守備と鋭いカウンターで見せ場を作り、内容としては拮抗した好ゲームであった。
今後
川崎Fにとって、この勝利は精神的にも大きな意味を持つものとなった。先制されながらも自分たちのスタイルを崩さず、丁寧なビルドアップから再三のチャンスを創出。攻撃陣の活性化に加え、守備陣も終盤の横浜FCの猛攻を冷静に凌いだことが勝因だ。特に家長選手や脇坂選手のゲームメイク、山本選手のセットプレー精度が光った。7試合ぶりの勝利はチームの自信を大きく取り戻すはずで、次節以降の巻き返しに期待が高まる。
敗れはしたものの、横浜FCは内容でも十分に戦えていた。先制点のシーンや、後半の櫻川選手・室井選手による決定機の創出は、今後に向けての大きな収穫だ。守備面でもンドカ選手や山田選手らが身体を張って多くのシュートをブロックし、粘り強さを発揮した。攻撃に厚みを持たせる交代策も効果的で、あと一歩で追いつく展開だった。ここ数試合で積み上げてきた戦術が形になりつつあり、今後の下位脱出への可能性を十分に感じさせる内容だった。
SNSの反応
川崎フロンターレサポーター
「ついに勝った!山本選手のFKは芸術だった👏」
「やっぱり家長選手がいると安定する」
「攻撃的な交代策、勝ちにいく姿勢が伝わってきた」
「エリソン選手、もう少しで決められそうだったなぁ」
「高井選手のパス100本はさすが!」
横浜FCサポーター
「先制点のユーリララ選手、素晴らしいヘッド!」
「最後まであきらめない姿勢に胸を打たれた」
「枠内シュートは勝ってたのに…惜しい!」
「櫻川選手はもっと評価されていい選手」
「次こそ勝ち点3を!」