試合分析・戦評
IAIスタジアム日本平で行われたJ1第16節、清水エスパルスとFC町田ゼルビアの一戦は、互いに異なるスタイルがぶつかり合う熱戦となった。清水はポゼッション志向のショートパスを中心に構築、対する町田はロングボールと速攻を多用し、前線の動きを活かす展開。
前半は町田が主導権を握る時間帯が続いた。21分にはオ・セフン選手からのパスを受けたナ・サンホ選手のクロスに西村選手がヘディングで合わせて先制。攻守において連動性が高く、サイド攻撃を効果的に使った町田に対し、清水はやや押し込まれる展開に。
しかし後半、清水は住吉選手の投入を皮切りに流れを引き戻す。特に乾選手や北川選手が中盤と前線で躍動し、21分に北川選手が得たPKを自ら決めて同点に追いつく。だがその直後、町田も交代直後のM・デューク選手や林選手を絡めた攻撃で押し返し、こぼれ球に反応した林選手が再びリードを奪取。
追いかける展開となった清水は再びギアを上げ、終盤にはD・タンキ選手を投入。39分、カピシャーバ選手の左からのクロスに頭で合わせ、同点ゴールを奪い返す。以後も互いにゴール前での攻防が続いたが、どちらも決定機を活かしきれず、試合は2-2のドローに終わった。
最終的なスタッツではシュート数14本(町田は10本)、ゴール期待値2.08(町田は0.78)と清水が数値的に上回ったが、町田も少ないチャンスを確実にモノにし、アウェイで勝点1を持ち帰ったことは評価に値する。
今後
🟠清水エスパルスは、劣勢を跳ね返す粘り強さと、交代選手が結果を残す采配力が光った試合でした。特にD・タンキ選手の同点弾は、選手層の厚さと終盤での集中力を感じさせる場面でした。また、乾選手と北川選手のコンビネーションや、中盤でのマテウス・ブエノ選手の組み立ては試合のリズムを作り出していました。得点パターンの多様化も進んでおり、今後の逆転勝利や上位進出にも期待が持てます。
🔵FC町田ゼルビアは、前半は相手を押し込む攻勢と連動性のある守備で主導権を握り、2点目も見事な切り替えから生まれたゴールでした。特にナ・サンホ選手と西村選手のサイド連携は今後も得点源となりうる武器です。途中出場の林選手も即座に結果を残し、層の厚さを証明しました。最後まで走り負けず集中を切らさなかった姿勢は、今後の巻き返しへ向けた明るい兆しです。
SNSの反応
🟠清水エスパルスサポーター
「タンキ選手のゴール、涙出た…!あの場面で決めるのすごい」
「乾選手のパスセンス、本当にJ1レベルで抜けてる」
「途中交代の選手がちゃんと結果出すのは良い傾向」
「後半の攻めはまさにエスパルス!」
「勝ちたかったけど、2点ビハインドからよく追いついた」
🔵FC町田ゼルビアサポーター
「ナ・サンホ選手と西村選手の連携エグい」
「林選手がここで決めるとは…!今季ブレイク期待」
「最後守り切りたかったけど、アウェイで引き分けならOK」
「交代策バッチリだった!ただ後半押されすぎたかも」
「このメンバーで引き分けは前向きに捉えたい」