ゴール期待値(Expected Goals、略して xG)とは、
あるシュートがどれだけゴールになる可能性が高いかを
「0〜1」の数値で表した、サッカーの分析指標です。
🔍 なぜ「xG」が注目されるのか?
サッカーでは、スコア(得点)だけでは本当の強さや内容を評価しづらいことがあります。
たとえば…
圧倒的に攻めていたのに、たまたま決まらずに負けた
決定機は少なかったのに、少ないチャンスで勝てた
というようなケースです。
このようなとき、xGを見れば「どれくらい良いチャンスを作ったか」がわかります。
🎯 xGの仕組みと計算方法(ざっくり)
xGは、過去の膨大なシュートデータをもとに、
シュート位置(ゴールからの距離や角度)
シュートの種類(ヘディング、ボレーなど)
直前のプレー(ドリブル突破か、パスか)
守備状況(GKとの1対1か、複数に囲まれていたか)
といった情報を元に、
「この条件のシュートなら、過去のデータで◯%の確率でゴールになっている」
という期待値(確率)を出しています。
たとえば:
ゴール真正面・至近距離からのシュート:xG = 0.75
ペナルティエリア外からのロングシュート:xG = 0.05
つまり、xGが「0.75」なら、75%の確率でゴールが決まるようなチャンスだった、という意味です。
🧠 どんなふうに使われるの?
個人の評価に使う例:
「この選手は今季のxGが5.0だけど、実際は8点取っている」→ 決定力が高い!
「xGが10.0なのに5点しか取っていない」→ 決定機を外しすぎ?
チーム全体の評価に使う例:
「チームxG:2.1 vs 相手xG:0.6」→ スコアは同点でも、内容は圧倒していた!
まとめ
ゴール期待値(xG)は、スコアに表れない「攻撃の質」を見える化してくれる指標です。
結果だけでなく、その裏にある「どれだけチャンスを作ったか?」を深掘りすることで、
サッカーの楽しみ方がより広がるでしょう!