試合分析・戦評
J1第13節、ホームのファジアーノ岡山は、昇格同期の東京ヴェルディを迎え撃った。立ち上がりから岡山は高い位置でプレスを仕掛け、ルカオ選手を軸とした縦への攻撃でチャンスを狙う。加藤選手や田部井選手が両サイドから果敢に仕掛け、序盤は岡山ペースに見えたが、東京Vの統率された守備ブロックが立ちはだかり、シュートは枠を捉えきれない。
一方の東京Vは、ボール保持では岡山を上回りながらも、前線の崩しに苦労し、前半はシュートチャンスこそ得たがスコアは動かず。ブローダーセン選手の安定したセービングも光り、前半は0-0で折り返す。
試合が動いたのは後半21分。東京Vは右CKからの流れで、福田選手のクロスに反応した綱島選手がペナルティエリア中央から右足を振り抜き、ゴール左下に突き刺して先制。今季、先制した試合で無敗の東京Vにとって、非常に大きな1点となった。
失点を喫した岡山は、岩渕選手や一美選手、グレイソン選手らを次々と投入し、猛攻を仕掛ける。特に終盤、佐藤選手のクロスに一美選手が合わせたシーンは決定的だったが、惜しくも枠を外れる。試合終盤にはグレイソン選手の枠内シュートもマテウス選手に阻まれ、あと一歩及ばず。
シュート数では岡山が14本(枠内2)、東京Vが7本(枠内3)と上回るも、勝負を決したのはセットプレーと、その1点を守り抜いた東京Vの集中力だった。
今後
この日の岡山は、立ち上がりからアグレッシブなプレスとサイドの展開力で東京Vを押し込むシーンが多く見られました。特にルカオ選手を起点とした攻撃は機能しており、シュート数・ゴール期待値ともに東京Vを上回った点は評価すべきポイントです。交代選手も効果的に機能し、攻撃の多様性が見られたことは今後の戦いに向けた大きな収穫と言えるでしょう。次節以降に向けて、最後の精度を高めることで勝点を確実に拾えるチームへと進化できるはずです。
東京ヴェルディは、堅守速攻をベースとしながら、試合のリズムを読み、セットプレーで勝負を決めたクレバーな試合運びは圧巻でした。山見選手の鋭い突破、福田選手の正確なクロス、綱島選手の落ち着いたフィニッシュは、まさにチームの連動性が生んだ得点でした。さらに、終盤の交代カードもうまくハマり、守備陣も集中を切らさず無失点で試合を終えた点は大きな自信になるでしょう。この勝利を弾みに、上位進出を視野に入れた戦いに期待がかかります。
SNSの反応
ファジアーノ岡山サポーター
「惜しい試合だった…。一美選手のラスト、決めて欲しかった!」
「ルカオ選手のキープ力すごかった。次こそ決めてくれ!」
「内容は悪くない!攻撃の形は作れてるから前向いていこう!」
「交代選手がしっかり流れを変えてたのは良かった」
「悔しいけど、今日の戦い方は嫌いじゃない!」
東京ヴェルディサポーター
「綱島選手、ナイスゴール!!」
「山見選手のドリブル、何人抜くんだよ…」
「苦しい展開でも勝ちきったのはデカい!」
「後半の守備陣、体張ってくれてありがとう」
「遠征組お疲れ様!この勝点3はでかい!」