試合分析・戦評
首位を快走する京都サンガF.C.をパナソニック スタジアム 吹田に迎えたガンバ大阪は、立ち上がりから相手のハイプレスをいなしつつカウンターを狙う明快なゲームプランを提示した。前半10分、Dヒュメット選手が右サイド深くまで運んで鋭いクロスを供給。中央に飛び込んだ宇佐美選手がワンタッチで流し込み、ガンバが試合を動かす。先制に成功した試合はここまで4戦4勝とあって、スタンドは早くも勝利の期待感に包まれた。
勢いに乗ったガンバは27分、左サイドに流れたDヒュメット選手自身がドリブル突破から右足一閃。今季チーム最多の決定機創出を誇る同選手が自ら追加点を奪い、リードを広げる。もっとも守備の強度を保てず34分には左サイドの崩しから米本選手に押し込まれ1点差に。前半はシュート数7対5、xG0.65対0.78と拮抗しながらもガンバがスコアで上回って折り返した。
後半、京都は奥川選手やジョアンペドロ選手ら攻撃的カードを次々投入し、ポゼッション率を一気に高める。ガンバはブロックを低めに設定し、4-4-2で中央を固めて耐える展開へシフト。30分過ぎには京都のボール保持が72%に達し、シュートも終盤には11本とガンバを上回ったが、最終局面で中谷選手、一森選手が身体を張ってゴールを死守した。結果、京都のxG1.44を無失点に抑え込み、2-1で試合終了。ガンバは直近5試合ぶりの白星、京都は4連勝が止まった。両者のゲームモデルがぶつかりあい、序盤の効率と終盤の粘り強さが勝敗を分けた好ゲームだった。
今後
ガンバ大阪は、宇佐美選手の復帰弾とDヒュメット選手の躍動で、自分たちの攻撃テンポを取り戻せたことは大きい。終盤は押し込まれながらも集中を切らさず、ブロック守備で勝点3をもぎ取った経験はチームの財産になるだろう。課題のゲームコントロールを改善しながら、若手の半田選手や山下選手が見せた縦への推進力をさらに伸ばせば、上位進出も十分射程圏内。次節以降はボール保持局面でのテンポアップとセットプレーの精度向上にフォーカスし、勝ちパターンを複数持つことで連勝街道を狙いたい。
京都サンガは、ビハインドでも自分たちのボール保持型スタイルを貫き、後半には敵陣で試合を支配した姿勢は首位チームの矜持。交代選手がリズムを落とさず流れを継続できたことは大きな収穫だ。Rエリアス選手‐原選手ラインのコンビネーションは相手に脅威を与え続け、最後までゴール期待値1.4超を生み出した攻撃力は健在。次戦へ向けては決定機のフィニッシュ精度と、先制点を許した際の守備ラインの立て直しを早めることが鍵。修正力を高めれば、再び首位独走へ弾みがつくはずだ。
SNSの反応
ガンバ大阪サポーター
「宇佐美選手、やっぱりパナスタのヒーロー!」
「Dヒュメット選手の突破力えぐい。決定力も付いて無双状態」
「終盤の中谷選手と一森選手の身体を張った守備に涙」
「若手の半田選手、山下選手が堂々としてて未来が明るい」
「久々のホーム勝利!やっぱりガンバには攻撃的サッカーが似合う」
京都サンガサポーター
「負けたけど後半の押し込みは誇らしい。次こそ決め切ろう」
「Rエリアス選手のキレキレドリブルにスタンド大歓声」
「川崎選手、J1通算100試合おめでとう!これからも頼む」
「平戸選手とムリロコスタ選手の左サイド、破壊力抜群だった」
「まだ首位は譲らない!連勝ストップは通過点、切り替えて次節」