試合分析・戦評
日産スタジアムで開催された第12節は、横浜F・マリノスが清水エスパルスを迎えた注目の一戦。直近5試合で勝ち星のなかった横浜FMは、立ち上がりから積極的な姿勢を見せ、前半29分に遠野選手が先制ゴールを奪う。さらに後半開始直後には、植中選手のゴールでリードを2点に広げ、試合の主導権を握ったかに思われた。
しかし、清水はそこから反撃を開始。後半9分、中原選手が直接フリーキックをゴール左上に突き刺し1点差に詰め寄ると、26分にはオウンゴールにより試合は振り出しに。徐々にポゼッションでも上回り始めた清水は、37分に乾選手のミドルシュートでついに逆転に成功。
横浜FMは終盤にエウベル選手や天野選手を投入し、同点ゴールを狙い幾度となく攻勢をかけるが、最後まで清水の守備をこじ開けることはできず、2-3で痛恨の逆転負けを喫した。試合全体のシュート数は横浜FMが16本、清水が13本と拮抗。ゴール期待値(xG)では横浜FMが1.16に対し清水が0.84と上回っていたが、結果としてはスコア以上に内容に乖離が感じられる印象的なゲームとなった。
今後
横浜FMにとっては非常に悔しい結果となったが、前半からの積極的な姿勢や攻撃のリズムには好材料が多かった。特に遠野選手や植中選手の連携は鋭く、ヤンマテウス選手を中心にサイドからの崩しも効果的だった。後半も途中出場の天野選手やエウベル選手の投入で流れを変えようとする姿勢は継続されており、試合終盤の圧力は清水を押し込むに十分だった。課題であるゲーム終盤の守備の整理とメンタル面の立て直しができれば、勝利は近い。
清水にとっては、今季を象徴する粘り強さと勝負強さが光るゲームとなった。2点のビハインドを背負いながらも、中原選手の芸術的なFKや、乾選手の強烈なミドルシュートが逆転を引き寄せる鍵となった。交代策も的中し、宇野選手や松崎選手らが後半の攻撃に躍動感をもたらしたことも特筆に値する。試合後半にはボール支配率も高まり、ポゼッションの主導権を奪い返した戦術の柔軟性は今後の自信に繋がるだろう。
SNSの反応
横浜F・マリノスサポーター
「遠野選手、前半は本当にキレてた!」
「2点リードから負けるのはさすがにショック…」
「ヤンマテウス選手の突破は見てて楽しい」
「エウベル選手の最後のチャンス、惜しかった…!」
「守備の立て直し急務だな。崩壊寸前だった」
清水エスパルスサポーター
「中原選手のFK、鳥肌!」
「乾選手のミドルシュートで泣いた…逆転最高!」
「今季一番エモい勝利だったかも」
「宇野選手、どんどん良くなってる!」
「オウンゴールから流れ完全に変わったよね」