📝試合分析・戦評
前半の京都サンガは、まさに”完璧な入り”だった。
4-1-2-3のコンパクトな布陣でボールを奪い、前線3人と後ろの選手の距離感が非常に良く、清水のロングボール戦術をほぼ完封するなど、準備してきたプランをピッチで忠実に体現した。前半16分、須貝英大選手の浮き球パスに抜け出したマルコ トゥーリオ選手がループシュートでゴールネットを揺らし、トゥーリオ選手にとって今季5点目となる先制点を奪取。勢いに乗る京都は6本のシュートを放つなど主導権を握り続けた。
しかしこの試合の流れを決定的に変えたのは、前半終了間際のアクシデントだった。CKからアピアタウィア選手が折り返したこぼれ球をバヘット選手がオーバーヘッドで合わせようとした際、そのキックが宇野禅斗選手の顔面にヒットし、バヘット選手が2枚目のイエローカードで退場となった。さらに前半30分にはトゥーリオ選手が負傷退場を余儀なくされ、攻撃の柱を二人も同時に失うという最悪の事態に。
後半開始から清水はマテウス ブエノ選手を投入して中盤を強化し、サイドからのクロスを次々に送り込む猛攻を仕掛けた。後半のポゼッションは清水が67?71%を占め、押し込まれ続けた。それでも数的不利の中で懸命に守り続けた京都だったが、後半19分に宇野禅斗選手が放った地を這う強烈なミドルシュートで同点とされ、さらに23分には嶋本悠大選手の右足ゴラッソで逆転を許した。
ラファエル エリアス選手と奥川雅也選手を投入して反撃を試みたが、10人での戦いは厳しく、同点に追いつくことはできなかった。
最終スタッツはシュート数で京都14本・清水19本、ゴール期待値は双方1.24と、11人同士では互角以上だった京都が、退場という不運から最終的に1-2の逆転負けを喫した。勝ち点は19のままで、順位は暫定ながら5位から7位に後退。なお、試合後はSNSを中心にバヘット選手への退場判定の妥当性と、後半に生じた清水DFへのハンド疑惑・VARの非介入を巡る議論が大きく広がった。
今後の展望
京都サンガF.C.
退場による数的不利という想定外の事態に陥りながらも、前半の戦い方は今季トップクラスの完成度だった。曺貴裁監督が語るように「前半はやらなければならないことを発揮できた」という手応えは本物であり、10人になっても局面での寄せや組織的な守備ブロックを維持しようとした選手たちの気持ちも十分伝わった。
クラブ史上初となるACLエリートプレーオフ出場が内定したという歴史的快挙を目前にしたサンガが、この悔しさをエネルギーに変えられるかどうかが今後の鍵となる。監督は「福岡戦までに離脱している選手も戻ってきてくれると思う」と前向きなコメントを残しており、離脱中のトゥーリオ選手らが復帰すれば前線の迫力は一段と増す。競争の激しい百年構想リーグで再び上位を狙う力は十分にある。次節こそ、ホームで見せた前半の輝きをそのまま90分間体現してほしい。
清水エスパルス
今季初の逆転勝利で、連敗(PK戦含む)を3でストップ。この一勝の意味は大きい。特に際立ったのが若武者・嶋本悠大選手の存在だ。左サイドから相手DFとの1対1を突破し、逆サイドネットへ突き刺した逆転ゴールは「鮮烈すぎる」と称されるほどの一撃で、サポーターからは代表招集を求める声まで上がった。また宇野禅斗選手の同点ミドルシュートも同様に質の高いゴールで、若い才能の台頭がチームに勢いをもたらしている。マテウス ブエノ選手を温存した状態でも勝ちを手にしたことは、選手層への自信にもつながる。課題はまだあるとしても、この”若い力の爆発”を糧に、ホームでの連戦で勢いを加速させていけるはずだ。
📱 試合後のサポーターの反応
京都サンガF.C.
「前半はサンガのゲームだった。あの退場さえなければ…本当に悔しい。」
「バヘット選手の退場判定、どう見ても厳しすぎる。VARもなぜ動かないんだ!」
「トゥーリオ選手が負傷退場、バヘット選手も退場。これだけ重なれば勝てない。怪我の回復を祈ってます。」
「10人になっても最後まで前を向いて戦った選手たちに拍手を送りたい。次こそ必ずリベンジ!」
「ジャッジに振り回されたくない。でもこの悔しさをACLに向けたパワーに変えてほしい!」
清水エスパルス
「最幸なGWの始まりだ!!!逆転勝利最高すぎる!」
「嶋本選手覚醒してきたな!!あのゴラッソ、日本代表も夢じゃない!」
「ブエノ選手を温存しながら勝ったのが大きい。層の厚さを感じる。」
「連敗ストップ!課題は残るけど、主将と若武者が決めてくれた2発の閃光に痺れた!」
「10人の相手に最後まで油断せず戦い切った選手たちが誇らしい。次のホーム連戦も全力で背中を押すぞ!」
