📝試合分析・戦評
PK戦を含む7連敗という深刻な状況のなか、前日にスコルジャ監督との契約解除を決断した浦和レッズ。ユース年代から浦和に携わる田中 達也暫定監督が急きょ指揮を執ることとなり、準備期間わずか1日という異例の状況で臨んだこの一戦。しかし試合が始まると、まるでそんな慌ただしさを感じさせない組織的な戦いを浦和は披露した。
田中暫定監督が採用したのは、5レーンに選手を配置する変則的な3-4-2-1。中島 翔哉選手の今季初スタメン、マテウス サヴィオ選手の復帰起用など、個々のストロングポイントを引き出す積極的なメンバー選考が功を奏した。前半から浦和がポゼッション69%と圧倒的にボールを支配し、シュート12本を放つワンサイドゲームを演出。とりわけ中島 翔哉選手の創造的なプレーとMサヴィオ選手のダイナミックなドリブル突破が川崎Fの守備を再三揺さぶった。ただ前半は決定力を欠き、スコアレスで折り返すことになる。
後半に入っても浦和の勢いは変わらず、54分にセットプレーから均衡を破る。金子 拓郎選手のFKをGKが弾いたところに、マテウス サヴィオ選手が素早く反応してゴールへ押し込み先制。川崎Fが反撃体制に入り3枚替えで流れを変えようとするなか、浦和は71分に途中投入されたばかりの小森 飛絢選手が投入わずか1分で右足一閃の追加点を叩き込み試合を決定づけた。肩の手術から約5ヶ月ぶりに復帰した小森選手にとっても待望の今季初ゴールだった。
スコルジャ体制での最大の課題だった「リードを守り切れない」という弱点も、この日は集中した守備で解消。終盤は1点を返そうとする川崎Fの攻勢にも冷静に対処し、シュート18本・枠内6本・xG1.42という圧倒的な内容で完封勝利を飾った。田中暫定監督の初陣白星、そして3月7日以来8試合ぶりの勝利は、暗闇のなかにいた浦和サポーターにとって一筋の光となった。
今後の展望
🔴 浦和レッズ
「変化が必要」という言葉とともに決断された監督交代。その翌日にこれだけまとまった戦いを見せてくれたことが、何より大きな収穫だ。田中達也暫定監督の采配は、選手一人ひとりの長所を丁寧に引き出すもので、特にマテウス サヴィオ選手や中島 翔哉選手が生き生きとピッチを駆け回る姿は久しぶりに見る浦和らしいサッカーだった。肩の大手術から戻ってきた小森 飛絢選手がファーストプレーでゴールを決めるドラマも加わり、チームに漂っていた閉塞感が一気に吹き飛んだように見える。全員が走り、闘い、支え合う姿勢が戻ってきたいま、この勝利を弾みにしてもう一度上位を狙う戦いへ向かってほしい。埼玉スタジアムに再び熱気と歓喜を取り戻す日を、サポーターはきっと心待ちにしている。
🔵 川崎フロンターレ
この日は試合全体を通じてシュート6本、xG0.69と攻撃が不発に終わったものの、後半の途中からエリソン選手・佐々木選手・長選手らを投入して前線を活性化させ、試合の流れを変えようとした積極的な采配は評価できる。脇坂 泰斗選手が両チームトップの走行距離を記録し、最後まで攻守に奮闘したことも今後の戦いへの希望だ。前節まで2連勝中とチームの勢いは本物であり、今節の敗戦はむしろ修正点を明確にしてくれる貴重な機会となった。多彩な攻撃オプションと高い個人能力を持つ川崎Fが、この悔しさをバネにさらにアグレッシブな攻撃サッカーを磨いていけば、百年構想リーグでの上位争いを再び牽引できるはずだ。次節・FC東京戦に注目したい。
📱 試合後のサポーターの反応
🔴 浦和レッズ サポーター
💬「監督就任からたった1日で2-0勝利。田中達也さん、持ってる!選手の良さを引き出す采配が光った」
💬「7連敗の間ずっと辛かった…。久しぶりに試合後に笑えた。ありがとう達也監督、サヴィオ選手!」
💬「雨に濡れたスーツ姿でガッツポーズする田中達也、カッコよすぎる。”水もしたたるいい男”そのもの」
💬「小森 飛絢選手、投入1分でのゴール!手術からの復帰でいきなり結果を出すとは。本当に泣けた」
💬「中島 翔哉選手が別格だった。やっとスタメンで使ってもらえた。これが毎試合見たいサッカーだよ!」
🔵 川崎フロンターレ サポーター
💬「前半から完全に浦和ペースで押し込まれた。シュート2本じゃ勝てないよ。守備だけでなく攻撃の改善が必要」
💬「脇坂 泰斗選手がこの日も走り続けてくれた。両チームトップの走行距離、チームの中心として頼もしい」
💬「後半の3枚替えは面白かったけど遅かったかな。もう少し早い時間に仕掛ければ流れを変えられたかも」
💬「エリソン選手が入ってから前線の迫力が増した。やっぱり彼が最初からいると違う。次節に期待!」
💬「連勝が止まったのは残念だけど、まだシーズンは長い。この悔しさをFC東京戦にぶつけよう!」
