試合前展望
2025年2月26日、J1第3節で清水エスパルスとサンフレッチェ広島が対戦。過去の対戦成績は清水が30勝12分27敗とわずかにリード。両チームはともに3-4-2-1のフォーメーションを採用し、清水は松崎選手と北爪選手がスタメンに復帰、広島は新井選手が先発に入った。
清水は乾選手と北川選手のコンビネーションを活かし、カウンターを狙う。一方の広島はジャーメイン良選手の決定力とセットプレーの強さを活かし、試合の主導権を握る展開を目指すと予想された。
前半
試合は清水のキックオフで開始。開始直後から清水が積極的に仕掛け、1分に乾選手が右サイドからシュートを放つが枠を外れる。3分には松崎選手のパスが乾選手に渡り、決定機を迎えるもゴールには至らず。広島も5分にジャーメイン良選手が枠内シュートを放つが、清水のGK沖選手がセーブする。
その後、清水は松崎選手や北川選手を中心に攻撃を仕掛け、乾選手が再三ゴール前でチャンスを作る。一方の広島も東選手や加藤選手が仕掛けるが、清水のディフェンスが対応。試合の流れは互角の展開となる。
試合が動いたのは12分。松崎選手がペナルティエリア内で折り返したボールが相手に当たり、そのままゴールに吸い込まれる形で清水が先制する。このオウンゴールにより清水が1-0とリードする展開に。
その後も清水は追加点を狙い、住吉選手や山原選手が積極的に前線に絡む。一方で広島も川辺選手や新井選手が攻撃の起点を作り、23分には加藤選手がシュートを放つも清水の守備陣がブロック。試合は一進一退の攻防が続く。
前半終了間際には広島がボールを保持し、ジャーメイン良選手やTアルスラン選手がチャンスを作るが、清水の守備が粘り強く対応。前半終了時点で清水が1-0とリードして折り返す。
後半
後半は広島のキックオフでスタート。開始直後から広島が攻勢を強め、Tアルスラン選手が左サイドからドリブルで持ち込みシュートを狙うが、ゴールには至らない。清水もカウンターを狙い、マテウスブエノ選手や山原選手が積極的に攻撃に絡む。
15分経過時点で広島のポゼッションが62%と、ボールを保持する時間が増える。清水は耐える展開が続くが、20分にセットプレーから試合が動く。広島が左サイドからのCKを獲得し、川辺選手がボールを蹴り込む。一度はクリアされるが、こぼれ球を塩谷選手が押し込み、広島が1-1の同点に追いつく。
同点に追いついた広島はさらに攻撃を仕掛ける。田中聡選手や菅選手がクロスを供給し、ジャーメイン良選手が決定機を迎えるが、清水の守備陣が踏ん張る。一方の清水も34分に中原選手がペナルティエリア内でシュートを放つが、ゴール右へ逸れる。
終盤にかけて広島が攻め込む展開が続き、ジャーメイン良選手が再び決定機を迎えるが、高木選手のブロックに阻まれる。清水もセットプレーからゴールを狙うが、決定力を欠き得点には至らず。試合はそのまま1-1で終了した。
総括
この試合は、序盤から清水が積極的に仕掛け、前半12分にオウンゴールで先制。その後は広島がボールを保持する時間が長く、後半20分にCKのこぼれ球を塩谷選手が押し込み、同点に追いついた。
清水はボール保持では劣勢(最終ポゼッション率43%)だったものの、カウンターの鋭さを見せた。乾選手や北川選手が積極的に攻め込んだが、決定機を活かしきれなかった点が課題。一方の広島は試合を支配し、流れの中ではなかなか崩しきれなかったが、セットプレーから得点を奪う形で追いついた。
両チームとも守備が安定しており、清水は住吉選手や北爪選手が堅実な守備を見せた。広島も荒木選手が最終ラインで冷静な対応を続け、清水の攻撃を食い止めた。最終的にスコアは1-1となり、互いに勝ち点1を分け合う結果となった。
今後
清水は、守備の安定感とカウンターの鋭さを示した試合だった。特に乾選手や松崎選手のアタッキングセンスは素晴らしく、今後の試合でも大きな武器となるだろう。決定機の精度を向上させることで、さらに勝ち点を積み上げられるはずだ。
広島は、試合の主導権を握りながら、粘り強く戦った。塩谷選手のセットプレーからの得点は、チームの強みを示しており、今後も活かせるポイントとなる。流れの中での崩しの精度を上げれば、さらに強力なチームへと成長できるだろう。