試合分析・戦評
立ち上がりは慎重な入りだったが、時間の経過とともに試合は明確に神戸ペースへと傾いた。
神戸は4-1-2-3。右の酒井選手、左の永戸選手という両SBが高い位置を取り、幅を最大限に使いながら押し込む構図を作る。一方の長崎は3-4-2-1でスタートし、カウンターとWBの推進力に活路を見いだす狙いだった。
しかし試合の分水嶺は“圧力の質”だった。
神戸はボールを失った瞬間の即時奪回、いわゆるハイプレスの精度が非常に高い。長崎は奪っても次のパスが出せない。前半のシュート数は神戸10本に対し長崎0本。xGでも神戸0.67、長崎0.00と内容は明確だった。
前半25分、永戸選手のCKからのこぼれ球を酒井選手が豪快に叩き込み先制。
さらに42分、酒井選手のクロスに佐々木選手がヘディングで合わせ追加点。両SBが関与する得点は、この日の神戸の設計図そのものだった。
後半、長崎は3枚替えと4バック化で流れを変えにいく。ノーマン・キャンベル選手、笠柳選手らの推進力で終盤は押し込む時間も増え、ポゼッションは一時逆転。しかし決定機をGK前川選手が連続セーブ。ここで止め切れる守備の集中力が、今の神戸の強さを象徴している。
最終スタッツは神戸19本、長崎4本。
内容・強度・完成度すべてにおいて神戸が上回った一戦だった。
これからに向けて
神戸
今の神戸は“構造が壊れない”強さを持っている。
大迫選手や扇原選手不在でも、鍬先選手が中盤の底でバランスを取り、小松選手が前線で体を張る。武藤選手の運動量、佐々木選手の決定力、そして酒井選手の存在感。個ではなく、役割が明確に機能しているのが印象的だ。
特筆すべきは守備の切り替え。前線からの圧力が緩まず、相手に自由を与えない。さらにGK前川選手がビッグセーブで締めることで、チーム全体に安定感が生まれている。
公式戦3連勝。
このまま“勝ちながら完成度を高める”フェーズに入れば、リーグの主役候補として一気に加速していく可能性は十分にある。
長崎
結果は敗戦。しかし、後半の変化は次につながる材料だ。
ノーマン・キャンベル選手、笠柳選手の投入後は前向きな推進力が生まれ、終盤は神戸ゴールを脅かした。GK後藤選手の好セーブも光った。
課題はビルドアップ時のプレス耐性。だが、これは経験で確実に改善できる部分だ。3バックから4バックへの可変など、戦術的オプションを持てたことは収穫。
昇格後のシーズンは試練がつきもの。しかし、戦い方の方向性は見えている。次節こそ、攻守が噛み合う90分を作り、初勝利へ踏み出したい。
SNSの反応
神戸サポーター
・「酒井選手、攻守に完璧!」
・「佐々木選手が本当に頼れる存在になった」
・「前川選手のセーブで流れを渡さなかった」
・「今季のプレス強度は本物」
・「完成度が去年より上がってる気がする」
長崎サポーター
・「後半の戦いは希望が持てた」
・「キャンベル選手の推進力は武器になる」
・「ビルドアップをどう改善するか」
・「後藤選手のセーブに救われた」
・「まだ始まったばかり。ここから巻き返し」
