試合分析・戦評
両チームともに3-4-2-1のミラーゲーム。立ち上がりはアウェイのファジアーノ岡山が鋭く牙をむいた。前線のルカオ選手を起点にサイドへ展開し、山根選手、松本選手が積極的にクロスを供給。10分、CKのこぼれ球を江坂選手が沈め、試合を動かす。
この時間帯、広島はポゼッションこそ高いものの、岡山の5バック化する守備ブロックに苦しみ、決定機を作れない。ゴール期待値でも前半途中までは岡山が優勢だった。
しかし、サンフレッチェ広島は徐々にテンポを上げる。塩谷選手の縦パス、川辺選手のセカンド回収、鈴木選手のポストワークが機能し始めると、前半終了間際に鈴木選手の落としからジャーメイン選手が冷静に決めて同点。内容以上に価値のある一撃だった。
後半は拮抗。岡山は粘り強い守備を継続するが、小倉選手が2枚目の警告で退場。数的優位を得た広島は菅選手、中村選手、Tアルスラン選手を投入し攻勢を強める。ポゼッションは70%近くまで上昇し、波状攻撃を展開。しかし、立田選手や濱田選手を中心とした岡山守備陣が身体を張る。
90分間のゴール期待値はほぼ互角(0.74対0.77)。数字が示す通り、内容は拮抗。勝負はPK戦へ。
PK戦では大迫選手が藤井海選手のキックを止め、広島は全員成功。最後は塩谷選手が冷静に決め、広島が中国ダービーを制した。
内容は互角。だが、“勝ち切る力”が広島を一歩前へ進めた。
これからに向けて
■ 広島
ホーム初戦での勝利は、数字以上の意味を持つ。
先制を許しながらも崩れず、終盤に追いついた精神力。そして数的優位を作り出した後の圧力は、昨季よりも厚みを感じさせる内容だった。
ジャーメイン選手の決定力、鈴木選手の前線での収まり、塩谷選手の展開力は今後の大きな武器になる。さらに、交代で入った菅選手や中村選手が流れを加速させた点も評価できる。
まだ崩し切る精度には改善の余地があるが、押し込む力は確実に向上している。
この勝利を土台に、ホームでの連勝を重ねたい。
■ 岡山
結果はPK敗戦。しかし、内容は誇れるものだった。
立ち上がりの強度、組織だった守備、ルカオ選手と江坂選手を軸にした速攻は十分に脅威だった。
特に守備陣の集中力は高く、数的不利になってからも最後まで崩れなかった姿勢はチームの成熟を感じさせる。濱田選手のセーブも光った。
課題は試合終盤のゲームコントロールとカード管理だが、戦える基盤は明確。
内容を継続すれば、勝点は必ず積み上がる。
SNSの反応
■ 広島サポーター
・「ジャーメイン選手、頼れる!」
・「大迫選手が神セーブ!」
・「内容は課題あり。でも勝ちは大きい」
・「Eピースの雰囲気最高だった」
・「連勝スタートはポジティブ!」
■ 岡山サポーター
・「内容は負けていない」
・「江坂選手のゴールは完璧」
・「退場が痛かった」
・「守備は自信を持てる」
・「次は90分で決めよう」
