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2025年 第37節 新潟vs柏

試合分析・戦評

J1第37節、新潟のホーム・デンカビッグスワンスタジアムには25,346人が詰めかけ、すでに降格が決まっている新潟と、優勝への望みをつなぐために勝利が必須の柏が激突した。柏は直近5試合で4勝1分と勢いに乗り、新潟は18試合勝利なしという対照的な状況での一戦となった。

立ち上がりから柏は前線の細谷選手、瀬川選手、山之内選手が流動的に動き、スムーズなパスワークで新潟のプレスをいなす展開に。前半5分の細谷選手のヘッド、前半11分の瀬川選手の連動した仕掛けなど、柏が主導権を握り続けた。すると前半20分、瀬川選手のスルーパスを受けた細谷選手が抜け出し右足で先制ゴール。柏は今季、先制した試合で15勝3分0敗と圧倒的な数字を誇り、この得点は大きな意味を持った。

新潟は長谷川選手、白井選手らが懸命に背後を狙うが、柏の古賀選手、小島選手を中心とした最終ラインを攻略できない。ボール支配率は大きく劣らなかったものの、前半のシュートはわずか1本。すると前半45分、小泉選手の絶妙な縦パスから細谷選手が再びフィニッシュ。冷静に左下へ流し込み、前半だけで2得点。柏が0-2で折り返した。

後半開始から新潟はブーダ選手、笠井選手を投入し、攻撃のアクセントを加え巻き返しを図る。しかし後半10分、右サイドを突破した中川選手の折り返しを細谷選手が合わせ、圧巻のハットトリックを達成。柏が3点差とし、試合を決定づけた。

それでも新潟は諦めない。後半27分、ブーダ選手のパスから笠井選手が右足で見事なミドルを決め、一矢報いるゴールを奪取。これでスタジアムは大きく沸いたが、試合全体の主導権は終始柏が掌握。シュート数は14対4、枠内は8対1と柏が圧倒し、新潟に反撃の余地をほとんど与えなかった。

結果は1-3で柏の勝利。柏は5連勝とし、優勝争いは最終節までもつれ込む。一方の新潟は泥沼の18試合未勝利となったが、途中出場組が活性化をもたらし、来季への希望も見える内容だった。

これからに向けて

新潟にとって非常に苦しいシーズン終盤となったが、この試合では若手と途中出場組の奮闘が大きな光となった。特に後半から入ったブーダ選手、笠井選手、マテウス・モラエス選手は攻撃の推進力を生み、笠井選手のゴールはチームの未来に向けて象徴的な1点となった。堀米選手、高木選手といったクラブを支えた選手たちがピッチに立つ姿も、クラブの歴史と伝統を感じさせる重要な時間だった。

守備面でも、田代選手が序盤からビッグセーブを連発し、個々の能力の高さを示した。降格は決まったが、試合内容には来季に繋がる積み上げが随所に見られ、特に途中投入組が躍動できたのは、競争力がチーム内に残っている証拠。来季は新監督体制や新戦力との融合も進み、攻撃のアイデンティティを取り戻せれば、確実にJ1復帰を目指せる土台がある一戦だった。

柏はこの試合で、タイトルを狙うチームとしての完成度の高さを存分に示した。特に細谷選手のハットトリックは圧巻で、スピード・ポジショニング・フィニッシュすべてで相手守備陣を上回っていた。瀬川選手や中川選手、小泉選手のスルーパスやサポートも絶妙で、ゴール前の連係の成熟度はリーグでもトップクラスと言える。

守備では古賀選手、小島選手を中心に安定しており、相手の攻撃をほぼ完封。ボール保持時のビルドアップはスムーズで、相手のプレスを回避する判断が早く、チーム全体の自信と余裕が感じられた。これで5連勝とし、首位・鹿島を猛追する形で最終節に臨む柏。タイトルを狙う上で、攻守ともに隙のない完成度を見せたこの試合は大きな追い風となるはずだ。

SNSの反応

新潟サポーター
「笠井選手のゴールは希望!来季の軸になってほしい」
「降格は決まってるけど、ブーダ選手と若手の躍動は嬉しい」
「田代選手の前半のセーブ、あれがなかったらもっと差がついていた」
「堀米選手、高木選手の雄姿を見れて良かった…ありがとう」
「内容は苦しかったけど、最後まで応援したくなるチームだった」

柏サポーター
「細谷選手、神がかってる!最高のハット!」
「小泉選手のパスがエグい…あれは代表レベル」
「5連勝で優勝争い継続!最終節までワクワクが止まらない」
「守備も安定してたしチームが一体になってる感じがする」
「アウェイの新潟でこの内容は本当に強い証拠」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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