試合分析・戦評
前節でともにJ2降格が決まった両チームの一戦は、来季への再出発を占う重要な試合となった。序盤から主導権を握ったのはホーム湘南ベルマーレ。前線からのアグレッシブなプレスとセカンドボールへの反応が鋭く、立ち上がりから相手ゴールに迫る場面を連発した。特に中野選手、太田選手、二田選手の右サイドの連携が冴え、何度も新潟守備陣を揺さぶった。
前半35分、真田選手のロングフィードから鈴木章斗選手が抜け出し、冷静にGKとの1対1を制して先制。さらに3分後には、二田選手の鋭いクロスを平岡選手がダイレクトで押し込み、湘南が2点のリードを奪って前半を折り返した。攻守の切り替えの速さと、前線からの連動したプレスが新潟に息をつかせなかった。
後半も勢いは止まらず、52分には小野瀬選手がシーズン初ゴールを記録。正確な右足のコントロールショットがネットを揺らし、スタンドを沸かせた。その後も交代出場のルイス・フェリッピ選手がボール奪取からリズムを作り、70分には鈴木章斗選手がこの日2点目。続く72分には奥野選手が豪快なロングシュートを決め、スコアは5-0に。チーム全体が攻撃と守備の切り替えを高い集中力でこなし、久々に「湘南スタイル」が完全に機能した試合となった。
一方の新潟は、舞行龍ジェームズ選手や堀米選手らがビルドアップの軸となり、ボール保持率では上回ったが、前線の決定力不足が響いた。後半終盤、長谷川選手のPKとマテウス・モラエス選手のミドルシュートで意地を見せたものの、立ち上がりの守備の緩さが最後まで響いた形となった。
湘南は約6カ月ぶりとなるリーグ戦勝利で、ホームのサポーターに歓喜を届けた。内容・結果ともに来季への希望を感じさせる快勝だった。
これからに向けて
💚 湘南にとってこの勝利は、単なる白星以上の意味を持つ一戦だった。鈴木章斗選手の2得点を筆頭に、前線の躍動感が戻り、選手たちが一体となってプレーする姿勢が光った。特に二田選手や中野選手ら若手の台頭は、来季へのポジティブな兆しであり、奥野選手の豪快なゴールもチーム全体の底上げを象徴するものだった。
守備面では、真田選手を中心に集中した守りを見せ、ピッチ全体でリスクを恐れずに前から奪う姿勢を貫いた点も評価できる。チーム全体が攻守において「走る湘南」を体現し、苦しいシーズンを締めくくるにふさわしい内容だった。
この勝利を機に、若手とベテランの融合を進めながら、来季のJ2で再び上位を狙う戦いに弾みをつけたい。
🧡 新潟にとっては悔しい結果となったが、後半の粘り強い攻撃姿勢は評価に値する。長谷川選手やマテウス・モラエス選手が終盤に見せた果敢な仕掛け、そして途中出場の若月選手の推進力は、今後のチームづくりにおける重要な光明だ。
また、舞行龍ジェームズ選手の正確なビルドアップや堀米選手の攻撃参加など、ポゼッションサッカーの基盤はしっかり存在しており、課題はフィニッシュの精度と試合序盤の守備強度に集約される。チームとしての形は整いつつあるだけに、来季は試合の入り方と切り替えの部分を磨くことで、再浮上の可能性は十分。若手が経験を積み、攻守に一体感を持てれば、新潟らしいパスワークが再び輝くはずだ。
SNSの反応
📣 湘南ベルマーレサポーター
「やっと勝った!選手たちの笑顔が見れて泣きそう😭」
「鈴木章斗選手、キャプテンとして本当に頼もしい!」
「二田選手が完全にキーマン。湘南の未来は明るい🌊」
「この勢いでJ2でもう一度上を目指そう!」
「5点取って勝つ試合、こんなに楽しいの久しぶり!」
📣 アルビレックス新潟サポーター
「最後まで諦めない姿勢は本当に誇らしい🔥」
「モラエス選手のゴール、意地を感じた!」
「守備が崩れたけど、後半の攻撃は希望があった」
「来季はこの悔しさを糧にしてほしい」
「長谷川選手のリーダーシップが光った、まだ終わりじゃない!」
