試合分析・戦評
10月18日、JFE晴れの国スタジアムで行われたJ1第34節、ファジアーノ岡山 vs セレッソ大阪の一戦は、C大阪が2-1で勝利。立ち上がりから主導権を握ったのはC大阪。中島元彦選手や本間至恩選手を中心にテンポよく攻撃を展開し、10分には中島選手、11分には本間選手が立て続けに枠内シュートを放つ。GKスベンド・ブローダーセン選手の好セーブで得点を許さなかったものの、20分には岡山DFルカオ選手のオウンゴールでC大阪が先制した。
一方の岡山は、序盤こそ押し込まれる展開が続いたが、若き左WB佐藤龍之介選手の推進力が攻撃の起点となる。31分には岩渕弘人選手がゴールに迫り、直後の32分には佐藤選手が見事なカットインから右足でゴール右隅へ突き刺し、同点弾をマーク。スタジアムのボルテージは一気に上がった。
後半開始と同時に木村太哉選手を投入した岡山は、プレス強度を高めて流れを掴みかけたが、51分にGKブローダーセン選手がラファエル・ハットン選手との接触で一発退場。この判定が試合を大きく左右した。数的不利となった岡山は川浪吾郎選手を投入して再構築を図るも、63分、こぼれ球をR・ハットン選手に押し込まれ痛恨の勝ち越しを許した。
岡山は一美和成選手やウェリック・ポポ選手を次々に投入して反撃を試みるも、最後までC大阪の守備ブロックを崩せず。終盤は川浪選手の好セーブが光ったが、1-2で敗戦。これで岡山は7試合勝ちなしとなり、残留争いの厳しさを痛感する一戦となった。一方のC大阪は連敗を3で止め、久々の勝利を掴み取った。
これからに向けて
🔴 ファジアーノ岡山は数的不利の中でも最後まで諦めず戦い抜いた姿勢は、サポーターの心を打った。特に佐藤龍之介選手の果敢なドリブルと決定力は、チームの希望となった。立田悠悟選手の復帰で守備の安定感も戻りつつあり、今後は連携面を整えることで、チーム全体の守備強度をさらに高められるだろう。
また、木村太哉選手の投入以降は右サイドの推進力が増し、C大阪を押し込む時間も作れた。ルカオ選手や岩渕選手といった前線のタレントも好調を維持しており、あとは決定機を確実にモノにする精度が課題。苦しい状況が続くが、チームは一体感を持って戦っており、ホームでの勝利は確実に近づいている。次節こそ、サポーターと喜びを分かち合う瞬間を迎えたい。
🌸 C大阪にとって、この勝利はチームの再起を象徴するものとなった。香川真司選手を欠く中で、中島元彦選手がトップ下として攻撃を牽引し、柴山昌也選手や本間至恩選手も持ち味を発揮。特にラファエル・ハットン選手の決勝弾は、チーム全体の連動性が戻ってきたことを示す象徴的なゴールだった。
守備面でも進藤亮佑選手や畠中槙之輔選手の集中力が光り、福井光輝選手の安定したセービングが勝利を支えた。前線からのプレスも機能し、試合終盤まで運動量を落とさなかった点は高評価。今後はこの勝利を弾みに、シーズン終盤に向けて上位を狙うための勢いを再び取り戻したい。攻守のバランスが整えば、C大阪らしい攻撃的フットボールが再び花開くはずだ。
SNSの反応
💬 ファジアーノ岡山サポーター
「佐藤龍之介選手、まさに未来の岡山を背負う存在!」
「数的不利でも最後まで諦めない姿勢に感動した」
「川浪選手のセーブがなかったらもっと失点していた」
「ルカオ選手、攻守ともに奮闘していた。次は決めてほしい!」
「ブローダーセン選手は痛い退場だけど、切り替えて次へ!」
💬 セレッソ大阪サポーター
「ラファエル・ハットン選手、泥臭いけど最高の勝ち越し弾!」
「ようやく連敗ストップ!この1勝は大きい!」
「香川選手がいなくても中島選手がチームを引っ張ってた」
「福井選手の安定感、今季ベストゲーム級」
「最後まで走り切ったチームに拍手👏」
