試合分析・戦評
優勝争いの生き残りを懸け、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた一戦は、川崎フロンターレと柏レイソルが激しくぶつかり合い、最終的に4-4という壮絶なドローに終わった。序盤は川崎FがハイプレスからPKを獲得し、Lロマニッチ選手が沈めて幸先よく先制。しかしその後は柏がポゼッションを高め、山田雄士選手の縦パスから垣田裕暉選手が同点弾、さらにジエゴ選手の豪快な左足で逆転に成功する。前半終了間際には伊藤達哉選手が「7戦7発」となるゴールを決め、試合は2-2で折り返した。
後半に入ると攻撃のギアがさらに上がる。川崎Fは脇坂泰斗選手が華麗な連携から得点を挙げ、柏戦で4試合連続ゴールを記録。だが66分には柏が中川敦瑛選手のスーパーゴールで再び追いついた。さらに79分、三浦颯太選手と宮城天選手が左サイドを崩し、最後は再びLロマニッチ選手が押し込んで川崎Fが勝ち越す。勝負あったかに見えたが、試合終了間際に三丸拡選手の強烈なミドルが突き刺さり、試合は振り出しに。両軍の攻撃力が爆発した一戦は、互いに勝点1を分け合う結果となった。
川崎Fは決定機を効率よく仕留めながらも、リードを守り切れなかった点は課題として残った。一方の柏は圧巻のミドルシュートと終盤の粘り強さで勝点をもぎ取ったが、守備の集中を欠いた時間帯が響いた。両チームともに攻撃力を誇示した一方で、優勝争いからは一歩後退する形となった試合だった。
これからに向けて
川崎フロンターレは、攻撃のバリエーションが豊富で、伊藤達哉選手や脇坂泰斗選手、そして新戦力のLロマニッチ選手が存在感を発揮している点は大きな強みだ。特に伊藤選手の得点力はチームの最大の武器であり、試合を通じてゴール前での決定力を見せ続けている。守備面ではリード後に緩みが出たが、これは戦い方の調整で改善できる余地がある。今後は攻撃の勢いを維持しつつ、守備陣の安定感を高めれば、再び上位戦線に絡む力は十分だ。何よりも観客を魅了する攻撃サッカーは健在で、チームとしての魅力を最大限発揮すれば、シーズン終盤に大きなインパクトを残せるだろう。
柏レイソルは、選手層の厚みを活かした戦いが印象的だった。垣田裕暉選手やジエゴ選手の得点はもちろん、中川敦瑛選手や三丸拡選手の豪快なシュートは、チームの攻撃オプションが多彩であることを示している。後半に投入された選手たちも存在感を発揮し、ベンチから流れを変える力を持つことは大きな強みだ。守備面の課題は残るが、攻撃力をベースにした粘り強さは終盤戦でも大きな武器になる。最後まで諦めずに勝点を積み重ねる姿勢が浸透しており、残り試合でも上位クラブに食い込む可能性は十分だ。
SNSの反応
川崎フロンターレサポーター
「伊藤選手の勢いが止まらない!頼もしすぎる」
「勝ち切れなかったのは悔しいけど、攻撃はワクワクした」
「ロマニッチ選手がチームにフィットしてきたのが嬉しい」
「守備の甘さは修正してほしいけど、やっぱり川崎のサッカーは面白い」
「最後まで攻め続ける姿勢はさすがフロンターレ」
柏レイソルサポーター
「三丸選手の同点ゴールは痺れた!」
「中川選手のゴラッソは一生忘れられない」
「失点は多かったけど、最後まで戦う姿勢に感動」
「攻撃の迫力が増してきて、見ていて楽しい」
「引き分けでも誇れる試合内容だったと思う」
