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2025年 第32節 神戸vs清水

試合分析・戦評

J1第32節、ノエビアスタジアム神戸で行われたヴィッセル神戸対清水エスパルスの一戦は、白熱した攻防の末、神戸が2-1で劇的な逆転勝利を収めた。試合序盤から主導権を握ったのはホームの神戸。井出選手、鍬先選手を中心に細かなパス交換から何度も相手ゴールに迫ったが、フィニッシュの精度を欠き先制点を奪うことができなかった。すると前半40分、清水が自陣からのカウンターを展開。乾選手の仕掛けから山原選手がクロスを供給し、小塚選手が冷静に押し込んで先制点を奪った。清水は堅守速攻をベースにした戦術がハマり、アウェイながら前半をリードで折り返す。

後半に入ると神戸は井出選手に代えて武藤選手を投入し、前線の迫力を増して反撃を開始。大迫選手のポストプレーや宮代選手の果敢な仕掛けからチャンスを次々と生み出す。迎えた65分、永戸選手のクロスから武藤選手がヘディングシュートを放ち、こぼれ球を大迫選手が拾って中央へ折り返すと、鍬先選手が頭で押し込み同点に追いついた。以降も神戸は攻勢を強め、清水ゴールを脅かす展開が続く。清水も乾選手や矢島選手らがカウンターから打開を試みたが、GK前川選手の好守に阻まれて追加点を奪えなかった。

そして試合は終盤へ。アディショナルタイム47分、途中出場の小松選手が左サイドからクロスを送り込むと、酒井選手が滑り込みながら左足で合わせ、劇的な逆転ゴールが決まった。スタジアムは割れんばかりの歓声に包まれ、そのまま試合終了。神戸は苦しみながらも勝ち点3を積み上げ、3連覇への望みをつないだ。一方の清水は、内容面で決して劣らない戦いを見せたが、最後の局面で勝負強さの差が表れた結果となった。

これからに向けて

神戸にとってこの試合は「勝ち切る力」を改めて示した内容となった。前半は押し込みながらも決め切れずに失点する難しい展開だったが、後半に戦術を修正し、武藤選手や大迫選手といった経験豊富な選手が試合を引き寄せたことは大きい。特に鍬先選手が積極的にゴールへ向かう姿勢を見せ続けたこと、そして酒井選手が最後に勝負を決めたことは、チーム全体の層の厚みを象徴している。残り試合は優勝争いの緊張感が続く中で、一瞬の判断や決定力がシーズンの行方を大きく左右するだろう。今後も攻守のバランスを保ちながら、ここ一番で勝ち切る姿勢を続ければ、悲願の3連覇に大きく近づくはずだ。

清水はこの試合、アウェイでありながらも持ち味を十分に発揮した。小塚選手の先制ゴールは、乾選手や山原選手らの連携がスムーズに機能した結果であり、清水らしいカウンターの鋭さが表れた場面だった。終盤に失点してしまったものの、梅田選手の好セーブや住吉選手の奮闘など、個々が高い集中力を発揮した時間帯も長かった。課題はリード後の試合運びであり、相手の波状攻撃を受けた際の耐久力をさらに高める必要がある。ただ、これまでの無敗を支えてきた守備の安定感と、新加入選手を含めた攻撃陣の厚みは確実にチームを前進させている。残り試合ではこの試合で得た悔しさを糧に、もう一段の勝負強さを身につけることで、上位進出の可能性を大いに広げられるだろう。

SNSの反応

神戸サポーター
「最後まで諦めなかった酒井選手に感謝!これぞキャプテンの意地」
「鍬先選手のゴール、若手の成長を実感できて胸が熱い」
「大迫選手のポストプレーが効きすぎていた、やっぱり頼りになる」
「小松選手のクロスが神だった。途中出場で結果を出すのは大きい」
「3連覇へ希望がつながる勝利!スタジアムの一体感が最高だった」

清水サポーター
「小塚選手のゴールは見事だった。もっとこういう形を増やしたい」
「乾選手が攻守で効いていたし、コンディションが戻ってきている」
「梅田選手のセーブに救われた場面が多かった。ナイスプレー」
「最後の失点は悔しいけど、全員がハードワークしていた」
「上位相手に互角以上に戦えたのはポジティブ。次こそ勝ち点3を!」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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