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2025年 第31節 FC東京vs福岡

試合分析・戦評

J1第31節、味の素スタジアムで行われたFC東京とアビスパ福岡の一戦は、1-0でFC東京が勝利を収めた。試合は序盤からFC東京がボールを保持し、主導権を握る展開となった。前半8分には俵積田選手のクロスから佐藤恵允選手がヘディングで枠を捉えるが、GK村上昌謙選手の好セーブに阻まれる。その後も野澤零温選手、安斎颯馬選手らが積極的にシュートを放つが、得点には至らなかった。

均衡を破ったのは前半41分。安斎選手のクロスにマルセロヒアン選手が頭で合わせ、ゴール右隅に流し込む見事な先制点を決めた。さらに前半アディショナルタイムには福岡のウェリントン選手が退場となり、FC東京は数的優位を得て試合を折り返した。

後半、福岡は藤本一輝選手やナッシム・ベンカリファ選手らを投入して流れを変えようと試みる。しかし、カリファ選手が負傷交代となる不運もあり、攻撃の迫力は限定的に。シャハブ・ザヘディ選手が何度か鋭いシュートを放つも、GKキム・スンギュ選手の安定したセービングに阻まれた。

FC東京は高いボール保持率を誇りながらも、追加点を奪う決定力を欠いた。森重真人選手やアンドレス・ショルツ選手がビルドアップを支え、試合全体のパス数は650本を超えるなど安定した試合運びを見せた一方で、最後まで相手を突き放す2点目を奪えなかった点は課題として残った。

最終的にスコアは動かず、FC東京が3試合連続となる「ウノゼロ」での勝利を手にした。守備面では集中を切らさず、福岡にわずか6本のシュートしか許さなかったことが勝因といえるだろう。一方の福岡は数的不利を背負いながらも最後まで粘り強く戦い、内容としては大差を感じさせない善戦を見せたが、4連敗という厳しい結果に終わった。

これからに向けて

FC東京は3試合連続の1-0勝利で、チーム全体に安定感が漂っている。マルセロヒアン選手が復帰後すぐに結果を残したことは攻撃陣にとって朗報であり、佐藤恵允選手や野澤零温選手ら若手も積極的にシュートを試みる姿勢が見られた。守備面では、森重選手やショルツ選手が的確なポジショニングと統率力で相手の攻撃を封じ、GKキム・スンギュ選手の安定感も光った。

今後は追加点を奪い切る力を磨くことが、上位進出のための大きなカギとなるだろう。サイドからのクロスや2列目の飛び出しは形になりつつあり、これを確実にゴールにつなげる決定力の向上が求められる。ただ、守備の安定感と試合運びの巧みさは大きな武器。連勝で得た勢いを維持し、上位チームとの直接対決でも持ち前の粘り強さと集中力を発揮できれば、さらに順位を押し上げる可能性は十分にある。

アビスパ福岡にとっては痛恨の4連敗となったが、数的不利を背負いながらも1点差で踏みとどまった点には一定の収穫がある。GK村上昌謙選手のセーブや、松岡大起選手の中盤でのカバーリングは安定しており、試合を通して守備の粘り強さは維持された。また、シャハブ・ザヘディ選手が限られた時間の中でゴールへ迫る姿勢を見せたことは、攻撃面での希望材料といえる。

今後に向けては、まず退場や不必要なカードを減らし、試合を通して11人で戦い切ることが最優先課題となる。また、得点力不足を解消するために、見木友哉選手や岩崎悠人選手らがより積極的に仕掛ける姿勢を継続し、前線での連携を深めたいところだ。厳しい状況にあるものの、粘り強い守備は健在であり、攻撃陣の奮起が加われば連敗脱出は十分に可能だ。次節以降は精神的にも切り替えが必要で、持ち味であるハードワークを前面に押し出す戦いが期待される。

SNSの反応

FC東京サポーター
「またウノゼロ!勝ち切れるチームになってきた」
「マルセロヒアン選手が決めてくれて本当に頼もしい」
「佐藤恵允選手の積極性がチームに勢いを与えてる」
「守備が安定してるから安心して見ていられる」
「3連勝で上位争いに食い込める流れが来た!」

アビスパ福岡サポーター
「ウェリントン選手の退場が痛すぎた…」
「村上選手のセーブに救われた場面が多かった」
「ザヘディ選手のシュートは次に期待できる」
「数的不利でも1失点で踏ん張れたのは評価できる」
「4連敗は苦しいけど、粘り強さを信じたい」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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