試合分析・戦評
4月6日、国立競技場で開催されたJ1第9節は、特別な舞台での一戦として多くの注目を集めた。神戸は連勝を狙う立場、新潟は今季初勝利を目指す重要な試合となった。
序盤から試合の主導権を握ったのはヴィッセル神戸。汰木選手や武藤選手、大迫選手らが積極的にサイドを使った攻撃を仕掛け、ポゼッション率で大きく上回る展開を作った。しかし新潟のディフェンス陣は集中を切らさず、クリアやブロックで応戦。枠内シュートには至らない時間が続いた。
試合が動いたのは前半12分。新潟の長谷川選手が自らのドリブルでペナルティエリア手前まで持ち込み、鋭い右足のシュートでゴールネットを揺らした。このリードにより、新潟はより守備的に構える形に切り替えた。神戸はその後も何度かチャンスを作るも、精度を欠き、ゴールには結びつかなかった。
後半に入ると、神戸はさらに攻勢を強める。クリスマン選手、佐々木選手といった途中出場の選手たちも加わり、立て続けにシュートを放った。特に宮代選手はこの試合で5本以上のシュートを放ち、ゴールに迫る姿勢を見せた。しかし、新潟のGK藤田選手の好守、そして最終ラインの粘り強い対応により、最後までゴールを奪うことができなかった。
最終的に、試合は0-1でアルビレックス新潟が勝利。シュート数では神戸が15本(うち枠内3本)と上回ったが、得点にはつながらず。新潟にとっては今季リーグ戦初勝利となり、巻き返しへの一歩を踏み出す大きな1勝となった。
今後
敗戦とはなったものの、神戸は圧倒的なポゼッションとシュート数で相手を押し込み、内容面では主導権を握っていた。特に左サイドからの汰木選手や酒井選手の攻撃参加は脅威となっており、あと一歩で得点に結びつくシーンも多く見られた。新戦力のクリスマン選手や佐々木選手の投入もアクセントとなっており、選手層の厚みを感じさせた。次節に向け、決定力を磨き、今回の試合を糧とした巻き返しが期待される。
ついに今季リーグ戦初勝利を挙げた新潟。長谷川選手の見事なゴールを守り抜いた守備陣の集中力は見事であり、試合全体を通じてハードワークを怠らなかった点が勝因となった。稲村選手や藤田選手を中心とした守備ラインの安定感も際立ち、粘り強く対応し続けた。今後はこの勝利をきっかけに、自信を持って連勝を目指してほしい。攻守のバランスが整い始めており、さらなる飛躍の可能性を秘めている。
SNSの反応
ヴィッセル神戸サポーター
「攻めてただけに悔しい…でも内容は悪くなかった」
「宮代選手のチャレンジは評価したい。次に期待」
「藤田選手に全部止められた感じ」
「佐々木選手の動きは良かった、もっと早く見たかった」
「この試合をきっかけにチームが強くなると信じてる!」
アルビレックス新潟サポーター
「長谷川選手のゴール、鳥肌モノでした!」
「藤田選手、まさに守護神!」
「ようやく勝てた!嬉しすぎて涙出た…」
「全員で守ったこの勝利、大きすぎる」
「この勢いで次も勝とう、巻き返しだ!」