個人的な試合分析・戦評
J1第9節、日産スタジアムで行われた横浜F・マリノスと東京ヴェルディの一戦は、スコアレスドローに終わった。両チームともに多くのチャンスを作り出すものの、最後の局面で精度を欠き、得点には至らなかった。
横浜FMは、エースのアンデルソン・ロペス選手がメンバー外という影響もあり、攻撃の連携にズレが見られた。序盤は天野純選手や井上健太選手を中心にサイドからの仕掛けを試みるが、東京Vの素早い守備とブロックに阻まれる。ポゼッションこそ拮抗したが、シュート数は6本、枠内シュートはわずか2本。決定機と呼べる場面は少なく、3試合連続の無得点という結果が、今のチーム状況を物語っている。
一方の東京Vは、3バックと中盤の圧力で横浜FMのビルドアップを制限。特に福田選手や新井選手がアグレッシブに前線でプレスをかけ、ショートカウンターから何度もチャンスを演出した。前半から後半にかけて合計11本のシュートを放ち、ゴール期待値は0.82と相手の3倍以上を記録。シュート精度やフィニッシュの冷静さがあれば、勝点3を掴んでいた可能性は高い。
守備では谷口選手、林選手を中心に冷静な対応が光り、相手に大きな隙を与えなかった。試合終盤も疲れを見せず、途中出場の山見選手や翁長選手も流れを保つ役割を果たした。
結果としてはスコアレスながらも、東京Vの方が積極性と狙いを持っていた試合運びが印象的だった。横浜FMは攻撃の再構築が急務であり、選手のコンディションや起用法に注目が集まる。
今後
横浜F・マリノスは、3試合連続無得点という厳しい状況にある横浜FMだが、守備面では一定の安定感を保っている。Jキニョーネス選手や諏訪間選手を中心とした守備陣は、再三のピンチを冷静に対処し、ゴールを許さなかった。特に終盤の対応力は評価に値する。攻撃では、エウベル選手や松村選手など、交代出場の選手たちに光が見えた。チームが一丸となり、連携の質を高めることができれば、反転攻勢の可能性は十分にある。次節に向けては、アンデルソン・ロペス選手の復帰とともに、得点力の回復がカギとなるだろう。
東京Vは3試合連続の引き分けではあるものの、内容面では確実にステップアップしている。この試合では、福田選手や新井選手をはじめとした若手が果敢にゴールに迫り、チーム全体が一体となった攻守のバランスが際立った。守備陣も堅実なプレーを続け、J1の舞台でも十分に戦える力を見せつけている。決定力に課題は残るが、得点が生まれれば流れは一気に変わるはず。継続的なプレスと運動量、そして多彩な選手起用を活かして、今後の上位進出にも期待がかかる。
SNSの反応
横浜F・マリノスサポーター
「得点力不足が深刻…。アンデルソン・ロペス選手がいないと怖さが減る」
「エウベル選手が入ってから少しリズム出たけど、やっぱり連携がまだまだ」
「井上選手、今日は守備頑張ってた。攻撃でももう一歩!」
「諏訪間選手がよく耐えてた。失点しなかったのが唯一の救い」
「また0-0か…。でも切り替えて次、期待してる!」
東京ヴェルディサポーター
「惜しいシーンが多かった!福田選手、ほんといい動きしてた!」
「勝てた試合だったなぁ…。でも手応えは感じる」
「J1でもこれだけやれるのは誇り。あとは決めるだけ!」
「新井選手、めっちゃ効いてた!シュート惜しかった」
「守備安定してるし、山見選手も流れ変えてくれた!」