試合前展望
今季初の連勝を目指す名古屋グランパスは、ホーム・豊田スタジアムにて横浜F・マリノスを迎え撃つ。両者ともに直近5試合で1勝と苦戦中だが、伝統ある一戦で勢いを取り戻したい。名古屋は縦に速い攻撃を軸に、横浜FMは細かいパスワークで崩しを狙う。拮抗した展開が予想される中、先制点が試合を大きく左右しそうだ。
前半
名古屋グランパスのキックオフで始まった前半。立ち上がりから名古屋は積極的にサイドを起点とした攻撃を仕掛け、1分には永井選手のクロスからCKを獲得するなど、勢いのある入りを見せた。特に和泉選手やマテウス選手のドリブル突破が効果的で、椎橋選手や中山選手がミドルレンジからシュートを放つ場面もあった。
一方、横浜F・マリノスは序盤は押し込まれる時間が続いたものの、10分過ぎから徐々にポゼッションを高め、宮市選手やヤン・マテウス選手を起点に反撃を試みる。11分には宮市選手が枠内シュートを放ち、ようやく相手ゴールに迫るシーンを演出した。
名古屋はその後もCKのチャンスからゴールを狙うが、横浜FMの守備陣が集中力を切らさず、朴選手のセーブもあり得点には至らない。20分時点では名古屋が4本のシュート、横浜FMが1本とホームチームがやや優勢。ポゼッションでは横浜FMがやや上回っていたが、縦に速い名古屋のアタックは相手守備陣を押し下げていた。
30分にはポゼッションが名古屋32%、横浜FM68%と大きく差が出るものの、シュートチャンスでは名古屋が勝っていた。名古屋は前半終盤にも何度かチャンスを迎えるが、GK朴選手の好守に阻まれる形で0-0のまま前半終了。両チームともにフィニッシュの精度が課題となる展開だった。
後半
後半は横浜F・マリノスのキックオフで開始。名古屋は後半3分、内田選手から和泉選手に繋ぎ、右足のシュートで早速チャンスを作る。その流れのまま、6分には永井選手のパスから河面選手が抜け出し、左足で豪快にネットを揺らして先制。スタジアムは大歓声に包まれた。
その後も名古屋の勢いは止まらず、永井選手、マテウス選手らがシュートを量産。CKからのチャンスでも複数回惜しいシーンを演出する。横浜FMもA・ロペス選手や遠野選手を中心に反撃を試み、8分にはロペス選手がヘディングで枠内シュートを放つが、名古屋守備陣の集中した対応に阻まれ得点できず。
試合は中盤で一進一退の攻防が続くが、名古屋は小野選手や森島選手といった途中出場の選手がテンポよく攻撃に絡み、厚みのある攻撃を展開。28分には永井選手がヘディングで再び決定機を迎えるが、GK朴選手が好セーブを見せた。
そして39分、森島選手のCKに反応した佐藤選手が見事なヘディングシュートを決めて追加点。高さとタイミングが完璧に合った美しいゴールで、名古屋の勝利を大きく引き寄せた。最後まで集中を切らさなかった名古屋が、2-0の完勝で試合を終えた。
個人的戦評
この試合は、名古屋グランパスがホームで圧巻の試合運びを見せた一戦となった。ポゼッションこそ横浜F・マリノスが上回ったが、実際のゴール期待値やシュート数では名古屋が圧倒。試合を通じて24本のシュートを放ち、枠内にも9本を記録した攻撃陣の積極性が光った。
特に注目すべきは、縦に速い攻撃の繰り返しと、CKからの得点力。前半からドリブル突破とクロスで横浜FMの最終ラインに圧力をかけ続け、後半にはその努力が実を結ぶ形で2得点を挙げた。
守備面でも佐藤選手や河面選手を中心に、最後まで高い集中力を保ち続けた。GKシュミット選手も安定したセービングでチームを支え、横浜FMのアタッカー陣を沈黙させた。
一方の横浜F・マリノスは、ボールを持つ時間こそ長かったが、名古屋の堅守速攻に苦しめられた印象。ヤン・マテウス選手やA・ロペス選手には何度かチャンスがあったものの、得点には繋がらなかった。守備では特にセットプレーへの対応に課題を残す内容だった。
総じて、名古屋グランパスの試合運びの巧さとアグレッシブな姿勢が勝利を引き寄せたゲーム。サポーターにとっても、今季初の連勝という素晴らしい夜となった。
今後
名古屋グランパスは、今節のように縦に速く、相手の隙を突くアタックは大きな武器となる。特にマテウス選手や和泉選手、永井選手といった攻撃陣が連動してチャンスを作り出す形は、今後の試合でも得点源となり得る。セットプレーでの得点力も上がっており、バリエーションある攻撃に磨きをかけていきたい。
横浜F・マリノスは、敗戦とはいえ、ポゼッション率の高さやヤン・マテウス選手の鋭いクロスなど、随所に強みを見せた。フィニッシュの精度や守備の修正を図れば、再び上昇気流に乗れるはず。新戦力の台頭や選手のコンディション調整により、巻き返しが十分に期待できる。
SNSの反応
名古屋グランパス
「佐藤瑶大選手の得点、ゴール裏から見て最高だった!守備でも攻撃でも大活躍!」
「現地観戦で2連勝!佐藤選手、今日も素晴らしい動きだった。グランパスに来てくれてありがとう!」
「ホームでの完勝、今季初の連勝おめでとう!この調子で次も勝とう!」
「河面旺成選手の先制点、素晴らしいタイミングだった!チーム全体の連携が光った試合。」
「セットプレーからの得点が増えてきたのは良い傾向。今後も期待!」
横浜F・マリノス
「まさかの降格圏19位転落…心配になるレベル。次のホームで立て直そう。」
「名古屋に0-2完敗。最悪のシナリオだけど、まだシーズンは長い。諦めずに応援しよう。」
「攻撃陣の連携がもう少し必要かも。次戦での修正に期待。」
「セットプレーでの守備、課題が浮き彫りになった。改善が急務。」
「遠征組、お疲れ様でした。次のホームゲームで巻き返そう!」