試合前展望
今節はサンガスタジアム by KYOCERAにて、好調の京都サンガF.C.と柏レイソルが対戦。直近5試合で京都は3勝、柏は2勝と両チームとも悪くない流れ。ホームの京都はRエリアス選手を中心にアグレッシブな攻撃を展開し、柏は堅守とカウンターで応戦する構図が予想された。互いに勝ち点3を狙う注目の一戦となった。
前半
キックオフは柏ボールで始まった前半、序盤から両チームともに主導権争いが続く展開となった。京都はRエリアス選手が積極的にシュートを放ち、攻撃の起点として存在感を見せる一方、柏も久保選手のパスや細谷選手の動き出しからゴールに迫るシーンを作り出した。
そして前半12分、柏の久保選手がペナルティエリア手前から放った右足のシュートがゴール右上に突き刺さり、アウェイの柏が先制。これにより京都は一気にギアを上げて攻勢に出る。川崎選手、福岡選手、宮本選手らがペナルティエリア内で決定機を作り出すも、柏のGK小島選手の好セーブとDF陣の粘り強い対応に阻まれる。
セットプレーからも京都は何度かチャンスを作ったが、あと一歩のところで柏のディフェンスに阻まれる。シュート数では京都が柏を上回るが、枠内にはなかなか飛ばず、前半は京都6本、柏4本。ゴール期待値も京都が0.60と柏の0.20を大きく上回ったが、得点には結びつかず、0-1と柏リードで前半を終えた。
後半
後半開始と同時に両チームが選手交代を実施。京都はジョアンペドロ選手と佐藤選手を投入し、反撃に出る構えを見せた。後半5分にはRエリアス選手の強烈なシュートが放たれるも、熊坂選手が体を張ってブロック。京都は攻撃の圧を強めながらも得点を奪えない時間帯が続いた。
一方の柏も原川選手や木下選手を中心に反撃。後半10分には原川選手のミドルがクロスバーを叩き、追加点に迫るも決めきれず。その後は京都がポゼッションを高め、前線に選手を増やしてさらに攻勢を強めた。
ムリロコスタ選手、奥川選手、川崎選手らがサイドから次々にクロスを供給。Rエリアス選手や平賀選手が中央で合わせるも、枠を捉えきれないシーンが続く。そして迎えた後半53分、混戦から相手選手のオウンゴールを誘発し、ついに京都が同点に追いついた。
その後も京都が攻め続けたが、柏の守備陣が最後まで集中を切らさず、1-1のままタイムアップ。両者譲らず、勝ち点1を分け合う結果となった。
個人的戦評
予想に反して、試合はホームの京都がボールを持たされる時間が長く、柏がロングボールやカウンターを使って京都のハイプレスの裏を突く展開で始まった。柏は少ないチャンスを確実に仕留める形で久保選手が先制点を挙げ、前半の主導権を握った。
しかし、後半に入ってからは京都のペース。選手交代により前線の活性化が図られ、ジョアンペドロ選手やムリロコスタ選手の投入で攻撃に厚みが増した。特にサイド攻撃が活性化され、クロスから多くの決定機を演出した。
ゴール期待値は京都が2.71、柏が0.41と、データ上は京都の優勢が明確だった。それでも、実際の得点はオウンゴールによる1点のみで、フィニッシュの精度やラストパスの精度に課題が残る形となった。
一方、柏は守備面では非常に組織的で粘り強い対応を見せたが、攻撃では後半に入ってから存在感が薄れた印象。選手交代後もリズムを取り戻せず、引き分けでの勝ち点1に甘んじることとなった。
京都にとっては「勝ちきれなかった試合」とも言えるが、試合終盤における執念の同点弾は、チームの成長と粘り強さの証でもある。一方の柏は、連続ドローとなり、勝ちきるための一手が求められるタイミングとなっている。
今後
京都サンガF.C.は、終始主導権を握る展開を演出し、攻撃的な姿勢を貫いた点が非常に評価できます。選手交代によって戦術に柔軟性が生まれ、終盤に追いつくことができたのは大きな収穫です。特にRエリアス選手の果敢な仕掛けと川崎選手、福岡選手らの連携は今後の得点力アップにつながるはず。連勝は逃したものの、攻撃の迫力は確実に増しており、今後の上位進出に期待が持てます。
柏レイソルは、堅守速攻のスタイルをベースに、限られたチャンスをしっかりものにする効率的な戦いを見せてくれました。久保選手の先制弾は、技術と判断力の賜物。後半は苦しい展開となったものの、ディフェンスラインの集中力と、GK小島選手のセーブがチームを救いました。3戦連続ドローとなりましたが、崩れない守備は大きな強み。ここからの巻き返しに期待です。
SNSの反応
京都サンガF.C
「試合終了間際の劇的な同点弾!最後まで諦めない姿勢に感動しました!」
「Rエリアス選手の積極的なプレーが光っていた。次こそは勝利を!」
「ホームでの勝ち点1は悔しいけど、チームの成長を感じる試合だった。」
「サイド攻撃が効果的だった。ムリロコスタ選手の投入で流れが変わったね。」
「次節のアウェイ戦もこの勢いで頑張ってほしい!」
柏レイソル
「久保選手のゴールは素晴らしかった!先制点を取れたのは大きい。」
「守備陣が最後まで集中していたけど、終盤の失点は痛かった。」
「アウェイでの勝ち点1、悪くはないけど勝ちたかったな。」
「木下選手の投入で攻撃に厚みが出た。今後に期待!」
「3戦連続ドローだけど、次こそは勝利を!」