MENU

2025年 第7節 清水vs湘南

試合前展望

今季ここまで苦戦が続く清水エスパルスと、堅実に勝点を積み上げている湘南ベルマーレの一戦。清水はホームでの強さを生かしたいところだが、湘南の組織的な守備と鋭いカウンターは要警戒。両チームの攻守のバランスと、中盤の攻防が勝負のカギとなるだろう。

前半

試合は13:00、IAIスタジアム日本平にてキックオフ。湘南ベルマーレのボールで始まった立ち上がり、9分に早くも試合が動く。清水の宇野選手がペナルティエリア内で湘南DFキムミンテ選手からファウルを受け、PKを獲得。このプレーでキムミンテ選手にはイエローカードが提示された。そして11分、PKキッカーを務めた北川選手が冷静にゴール右下へ沈め、清水が先制に成功。今季先制した試合では2勝2分と無敗の清水にとって、理想的なスタートとなった。

その後も清水は主導権を握る。28分には、マテウスブエノ選手の鋭いスルーパスに抜け出した松崎選手が、ペナルティエリア中央から右足でゴール右下に決めて追加点を挙げ、2-0とリードを広げる。湘南も15分のCKからキムミンテ選手、20分には福田選手がシュートを放つが枠を捉えられず。攻撃の糸口を見出すことに苦労する。

前半のシュート数は清水が4本、湘南が4本ながら、枠内シュートは清水が3本に対し、湘南はゼロ。ゴール期待値も清水が1.14、湘南が0.45と内容面でも清水が上回る。ポゼッションでは湘南が59%と上回るも、実効性のある攻撃にはつながらなかった。清水のコンパクトな守備と、乾選手を中心とした前線の連動した動きが湘南の守備陣を苦しめた前半だった。

後半

後半は清水のキックオフで開始。開始早々から清水が攻勢を強め、1分には北爪選手と松崎選手が立て続けにサイドから仕掛ける。5分にはフリーキックから住吉選手のヘディングシュートが枠を捉えるも、湘南GK上福元選手の好セーブに阻まれる。

その後も清水は右サイドを起点に何度も攻撃を仕掛け、7分にはマテウスブエノ選手のスルーパスから吉田選手がシュートを放つが、これも上福元選手が防ぐ。一方、湘南はボール保持率を高め、15分時点で71%のポゼッションを記録するが、シュートにはなかなか至らない。

そして迎えた後半22分、清水の3点目が決まる。マテウスブエノ選手が中盤からスルーパスを供給すると、北川選手が抜け出し、冷静にゴール左下へ流し込んでこの日2得点目を挙げた。清水がリードを3点に広げ、勝負を決定づける一撃となった。

湘南は選手交代で流れを変えようと試みるも、攻撃の連動性に欠け、最後まで枠内シュートを記録することができなかった。唯一、後半47分にキムミンテ選手が放ったシュートが枠内に入ったが、得点にはつながらず。清水は選手交代で運動量を維持し、集中力を保って無失点で試合を締めくくった。

後半のシュート数は清水が7本、湘南が2本。最終的な枠内シュートは清水が6本、湘南がわずか1本と、攻守において清水が湘南を圧倒した内容となった。

総括

清水エスパルスにとって、この3-0の勝利は非常に価値のある結果となった。序盤から積極的に前線の選手がボールに関与し、攻撃のテンポを作ったことが得点につながった。特に北川選手の2ゴールと、マテウスブエノ選手の2アシストは見事で、清水の攻撃力の高さを証明するものだった。また、乾選手や松崎選手の献身的な動きも相手DFに大きなプレッシャーを与えた。

守備面でも、住吉選手や吉田選手を中心としたディフェンス陣が湘南の攻撃を的確に封じ、ゴール前での冷静な対応が光った。中盤ではマテウスブエノ選手が攻守にわたり存在感を示し、ゲームのリズムを作る重要な役割を果たした。清水はポゼッションでは湘南に劣ったものの、効果的なカウンターとコンパクトな守備ブロックで試合をコントロールした。

一方の湘南ベルマーレは、ボール保持では優位に立ったものの、決定機の創出という面で課題を残す結果となった。サイドからのクロスやセットプレーの機会は多くあったが、フィニッシュの精度を欠いたことが無得点に終わった一因である。また、試合を通じて枠内シュートが1本にとどまったことは、攻撃の質を再考する必要があることを示している。

それでも、選手個々の運動量やボール回しの技術は高く、後半のポゼッションの高さからも湘南のポテンシャルは十分に感じられた。守備では失点こそあったものの、上福元選手の好セーブもあり、集中力は最後まで維持されていた。

この試合は、清水の効率的な攻撃と堅実な守備、そして湘南のボール保持と崩しの精度という、両チームのスタイルの違いが如実に現れた内容だった。

今後

清水エスパルスは、今節の勝利は、清水にとって今後の巻き返しへの大きな弾みとなるはずだ。攻撃陣の連携は試合ごとに高まっており、北川選手の得点感覚も冴えている。若手とベテランがうまく融合し、今後はさらに厚みのある攻撃が期待できる。守備面も安定しており、今後の上位進出へ向けて視界は良好だ。

湘南ベルマーレは、スコアは厳しい結果となったが、湘南の持ち味であるポゼッションと運動量は健在。小野瀬選手を軸にしたサイド攻撃や、選手交代による戦術変更も意図は明確だった。フィニッシュの精度を磨けば、上位チームとも互角に戦えるはずだ。次節以降の巻き返しに期待したい。

個人的な思い

清水エスパルス
・北川航也選手の2ゴールで連敗ストップ!エースの活躍が頼もしい。
・松崎快選手の追加点も素晴らしかった。攻撃陣が躍動していて、今後が楽しみ。
・無失点での勝利は守備陣の頑張りの証。チーム全体の連携が光った試合だった。

湘南ベルマーレ
・結果は残念だったけど、後半のポゼッションは良かった。次に繋がる内容だったと思う。
・アウェイにも関わらず、多くのサポーターが駆けつけ、選手たちを最後まで応援できたのは良かった。
・課題は見えたけど、これを糧にチームが成長してくれると信じてる!次節に期待。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

目次