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2025年 第7節 柏vs東京V

試合前展望

両チームは3-4-2-1のミラーゲームを予想され、中央の攻防が鍵となる一戦。

柏レイソルは直近5試合で2勝2分1敗と安定感を見せており、ホームでの勝利を目指す。一方の東京ヴェルディも2勝1分2敗と調子を取り戻しつつあり、攻撃的な姿勢で試合をこじ開ける狙い。

過去の対戦成績は18勝18敗2分と全くの五分。好勝負が期待される。

前半

試合は柏のキックオフで始まったが、序盤から試合の主導権を握ったのは東京ヴェルディだった。前半5分には染野選手が右サイドからクロスを供給し、以降も山見選手や齋藤選手が積極的にドリブルとミドルシュートでゴールを狙った。柏の守備陣は原田選手や小島選手を中心に体を張って対応するも、押し込まれる展開が続いた。

前半11分には東京Vが立て続けに4本のシュートを記録するなど、柏は防戦一方の状態に。ポゼッションでは柏が上回る時間帯もあったが、東京Vの速い攻守の切り替えに苦しめられ、効果的な攻撃にはつながらなかった。

20分の時点で、シュート数は柏1本に対し東京Vは6本、枠内シュートは東京Vが4本を記録。ゴール期待値(xG)でも柏の0.05に対して東京Vは0.26と差が見られた。柏は久保選手や小屋松選手がサイドで仕掛けるが、東京Vの守備ブロックの前に突破口を見つけられない。

前半終盤も東京Vの攻勢は止まらず、新井選手や山見選手が積極的に仕掛け、セットプレーのチャンスも多く得たが、柏の集中した守備とGK小島選手の好セーブにより得点には至らなかった。

前半を通じて、東京Vの積極的な仕掛けとバリエーション豊かな攻撃が光る一方、柏は自陣に引いての対応が多く、チャンスらしい場面はほとんどなかった。スコアレスながらも、東京Vが内容で大きく上回った前半となった。

後半

後半は東京ヴェルディのキックオフで始まり、立ち上がりから再び東京Vが押し込む展開となった。木村選手や新井選手が柏ゴールに迫り、シュートやクロスで得点機を作り続ける。柏は後半早々に仲間選手を下げて渡井選手を投入し、流れを変えにかかる。

東京Vは継続的にサイドからチャンスを演出し、特に染野選手、齋藤選手、山見選手の連携は鋭く、柏ゴール前に何度もボールを運んだ。柏は垣田選手に代えて細谷選手を投入するなど、前線の活性化を図るが、シュートはなかなか枠を捉えられない。

後半20分の時点で、両チームのシュート数は柏4本、東京V10本と依然として東京Vが優勢。xGは柏0.44、東京V0.41と互角に見えるものの、内容としては東京Vの方がゴールに近かった。

時間が経過する中で、柏は久保選手の突破からCKを得るなど少しずつ攻撃の形を作り始める。渡井選手や原田選手にもチャンスが訪れたが、東京Vの守備陣が身体を張ってブロック。終盤には柏が小屋松選手、細谷選手、木下選手を絡めてゴール前に攻め込む場面もあり、ついに後半41分、小屋松選手からのスルーパスを受けた細谷選手が枠内シュートを放つも、GKマテウス選手が好セーブでしのいだ。

その後も両チームが交代カードを使い切り、最後まで勝負に出る姿勢を見せたが、決定的な得点にはつながらず。ロスタイムには柏が猛攻を仕掛けたが、東京Vの粘り強い守備の前にネットを揺らすことはできなかった。

試合は0-0のまま終了。最後まで緊張感のある展開だったが、決定力を欠いたことが両者にとっての課題となった。

総括

スコアこそ0-0に終わったが、内容としては非常に見応えのある一戦となった。序盤からアグレッシブに試合を進めたのは東京ヴェルディ。山見選手、齋藤選手、新井選手を中心としたドリブルとミドルシュートを織り交ぜた攻撃は、柏守備陣に常にプレッシャーを与えていた。特にサイドからの崩しは効果的で、何度もCKやチャンスにつなげていた。

一方の柏レイソルは、序盤は押し込まれながらも、要所で守備陣が体を張り、GK小島選手の安定したセービングもあって失点を許さなかった。後半には交代選手の活躍もあり、徐々に攻撃に転じる時間帯も作ったが、ゴール前での精度と決断力を欠いた印象が残った。

試合全体のシュート数は柏が8本、東京Vが11本、枠内シュートは柏1本、東京Vが4本。ゴール期待値(xG)も柏0.63、東京V0.59と拮抗しており、数字だけ見れば互角の内容だった。しかしながら、東京Vのほうがより多くの時間帯で試合を支配し、試合を通しての「流れ」は東京Vにあった。

ただ、柏はホームということもあり、終盤の追い上げやスタジアムの雰囲気に後押しされた勢いは見事だった。勝点1という結果は悔しさもあるが、失点ゼロという部分は評価すべき点である。

今後

柏レイソルにとっては、押し込まれる時間が長い中での無失点は大きな自信となる。小島選手をはじめ守備陣の奮闘は特筆に値し、終盤には攻撃面でも前向きな兆しが見えた。交代選手が流れを変えるなど、チーム全体の底力が垣間見える内容だった。

東京ヴェルディはアウェーながらも積極的なプレーで試合を支配し、山見選手や新井選手らの仕掛けが光った。得点こそ奪えなかったものの、チームとしての方向性や連携は確実にレベルアップしており、次節以降の爆発に期待が持てる。勝点1は決して悪くない結果だ。

個人的な思い

柏レイソル
・試合を通じて無失点に抑えたことで、守備の安定感が際立った。特にGK小島選手の好セーブが良かった。
・交代出場した細谷選手が果敢にゴールを狙う姿勢を見せ、チームに新たなエネルギーをもたらした。
・後半の終盤には攻撃のリズムを掴み、得点の可能性を感じさせる場面が増加。今後の試合に向けて期待が高った。

東京ヴェルディ
・アウェーにも関わらず、試合の多くの時間帯で主導権を握り、攻撃的な姿勢を貫いた。
・サイド攻撃やミドルシュートなど、多彩な攻撃を展開し、相手守備陣にプレッシャーをかけ続けた。
・柏の反撃に対しても集中を切らさず、無失点で試合を終えることができた。

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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