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2025年 第6節 東京Vvs名古屋

試合前展望

両チームともに苦しい序盤戦を迎えている中での一戦。

東京ヴェルディは安定したフォーメーション継続による連携力が期待される。

一方、名古屋グランパスはスタメンを大きく入れ替えて挑み、攻撃的な姿勢を強めてくると予想される。中盤の主導権争いが勝敗を分ける鍵となりそうだ。

前半

試合は東京ヴェルディのキックオフで始まったが、序盤から名古屋グランパスが試合を掌握。前半2分には浅野選手のクロスに中山選手が反応し、早くもゴールを脅かす展開に。連続してコーナーキックやミドルシュートを仕掛け、東京Vを押し込んだ。東京Vは前半10分を過ぎてようやくシュートに持ち込む場面が現れ、木村選手や翁長選手が攻撃の起点を試みるも精度を欠いた。

名古屋は前線からのプレッシングが機能し、浅野選手、稲垣選手、和泉選手らが左右から厚みある攻撃を展開。前半21分には浅野選手のパスを受けた稲垣選手がつなぎ、森島選手が左足でゴールネットを揺らし、名古屋が先制点を奪った。東京Vは前半30分を過ぎてポゼッションを高め、森田選手から平川選手への交代で中盤の構成を立て直し、齋藤選手や新井選手を起点としたサイドアタックでチャンスをうかがった。

ただし、名古屋の守備は堅く、三國選手、稲垣選手、椎橋選手らがペナルティエリア内で相手のシュートチャンスをことごとく防いだ。前半終了時点で東京Vはシュート2本、枠内ゼロに対し、名古屋は7本、枠内3本。名古屋が試合の流れを支配し、1-0で前半を折り返した。

後半

後半は名古屋のキックオフで始まったが、東京Vが積極的な姿勢を見せた。山見選手を投入すると、その効果は直ちに表れ、木村選手との連携でゴールに迫るシーンをいくつも作り出す。後半12分には山見選手が鋭いドリブルで左サイドを突破し、右足で枠内シュートを放つなど、流れを一気に引き寄せた。

そして後半18分、山見選手がペナルティエリア左から左足でゴール左下へ突き刺す同点ゴール。会場の雰囲気も一変し、東京Vが押し込む時間帯に突入した。さらに後半28分には山見選手のコーナーキックに綱島選手がヘディングで合わせ、東京Vが逆転に成功。勢いに乗った東京Vはその後も染野選手、齋藤選手を軸にした右サイドの攻撃でチャンスを創出し続けた。

名古屋も途中交代で永井選手や内田選手、菊地選手らを投入し、反撃の糸口を探る。後半39分には稲垣選手のヘディングシュートが枠をとらえるも、GKマテウス選手がセーブ。終盤には東京Vも松橋選手や稲見選手を投入し、守備に安定をもたらした。試合は2-1で東京Vが逆転勝利を収めた。

総括

序盤は名古屋グランパスのペースで進行し、東京ヴェルディは守備に追われる展開だった。前半の名古屋は、浅野選手や稲垣選手を中心に、左右のサイドから多彩な攻撃を仕掛け、森島選手のゴールで試合を優位に進めた。だが後半に入り、東京Vの修正が光った。特に山見選手の投入が試合の流れを劇的に変え、得点とアシストに近いプレーで存在感を見せつけた。

また、綱島選手の空中戦の強さも際立ち、セットプレーでの得点力を証明。守備陣も谷口選手、新井選手らが名古屋の攻撃を粘り強く抑え、終盤の反撃をしのぎ切った。名古屋は試合を通じて攻撃の意欲は高く、シュート数やxG(ゴール期待値)も上回る場面があったが、決定力を欠いた印象が否めない。交代選手の連携がやや噛み合わず、チャンスを活かしきれなかった点が惜しまれる。

スタッツでは東京Vが9本中3本を枠内に収め、名古屋は10本中4本と、数字上の差はわずかだが、内容としては東京Vが後半に完全に試合を掌握。観客16,300人が熱狂する中、見事な逆転劇で今季2勝目を挙げた。

今後

東京Vはこの試合で見せた後半の修正力と選手交代の的確さは、今後の戦いにおいて大きな武器となるはずだ。特に山見選手のように途中出場から試合を動かせる選手の存在はチームにとって心強い。

若手選手たちも確実に成長を見せており、チームの底上げも進んでいる。次節以降、攻守のバランスを保ちつつ、勝ち点を積み上げていきたい。

名古屋は惜しくも逆転負けとなったが、試合の主導権を握っていた時間帯も長く、内容自体は悲観するものではない。森島選手の得点や稲垣選手のミドルシュートなど、攻撃面では多彩な選手が絡んでおり、可能性は十分にある。

次節までに交代選手との連携を高め、安定感を持たせることができれば、上位進出も十分に狙えるチーム力を秘めている。

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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