試合前展望
第5節を迎えたFC東京と湘南ベルマーレの一戦。両チームの過去対戦成績はFC東京が17勝5分7敗とリードしており、味の素スタジアムでの試合ということもあり、FC東京がやや優勢と見られる。
ただし、湘南は今シーズンもアグレッシブなサッカーを展開しており、速攻を武器に勝利を狙う。FC東京は3-4-2-1の布陣を採用し、前線の連携を活かしてゴールを狙う。
一方、湘南は3-1-4-2のシステムで守備を固めつつ、攻撃に転じるタイミングを計る展開が予想される。
前半
試合は湘南ボールでキックオフ。序盤は湘南がやや主導権を握る形で進む。
前半5分、湘南の小野瀬選手がペナルティエリア手前からミドルシュートを放つが、枠を捉えられず。このプレーに象徴されるように、湘南は積極的に仕掛ける姿勢を見せる。
一方のFC東京は、なかなかシュートまで持ち込めず、前半10分の時点で決定機を作れない状況が続いた。しかし、前半11分、安斎選手のスルーパスが山下選手に渡り、左足でシュートを試みるもキム・ミンテ選手のブロックに阻まれる。
湘南はポゼッションを維持しながら攻撃を試み、前半15分の時点でボール保持率は湘南54%、FC東京46%。ただし、決定機には至らず。
前半17分、FC東京は山下選手のパスから高選手がエリア内で落とし、俵積田選手がシュート。しかし、ゴール左へ外れる。
前半25分には、FC東京が右サイドからのクロス攻撃を仕掛ける場面が増え、セットプレーのチャンスも得るが、湘南の守備陣が踏ん張る。特にキム・ミンテ選手が空中戦で強さを発揮し、FC東京の攻撃を封じ込めた。
湘南も反撃を試み、前半40分には藤井選手のパスを受けた平岡選手がエリア内でシュートの態勢に入るが、決定的なチャンスには至らず。
前半終了時点でシュート数はFC東京が3本、湘南が2本。枠内シュートはFC東京が1本、湘南は0本と、両チームともに慎重な展開が続いた。
スコアレスで折り返し、後半に期待がかかる。
後半
FC東京ボールで後半がキックオフ。
後半2分、湘南が右サイドから小野瀬選手のクロスで攻めるも、森重選手のクリアに阻まれる。
後半15分までのポゼッションはFC東京57%、湘南43%と、FC東京が徐々に主導権を握る展開に。
後半22分、FC東京は佐藤選手のクロスに俵積田選手が合わせるも、シュートは枠を外れる。
後半25分には湘南が選手交代を実施し、ルキアン選手を投入。すると湘南の攻撃が活性化し、後半33分には鈴木雄選手のクロスに福田選手が合わせるが、シュートは枠を外れる。
後半40分の時点でシュート数はFC東京7本、湘南4本。枠内シュートはFC東京2本、湘南0本と、FC東京がやや優勢なものの決定力を欠く展開。
後半46分、FC東京はゴール前で混戦から高選手がシュートを放つも、キム・ミンテ選手のブロックに阻まれる。
試合終了間際にも両チームチャンスを作るが、最後までゴールネットを揺らせず、試合は0-0の引き分けに終わった。
最終的なシュート数はFC東京が12本、湘南が4本。ゴール期待値(xG)はFC東京1.13、湘南0.27と、FC東京がより多くのチャンスを作ったものの、決定力不足に泣いた形となった。
総括
試合は0-0のスコアレスドロー。FC東京は試合を通してやや優勢に試合を進めたが、決定機を生かせず。特に後半にかけてポゼッションを高め、クロスからの攻撃でチャンスを作るも、湘南の守備陣の集中力に阻まれた。
一方の湘南は、前半はボールを保持しながら試合を進めるも、決定機を作るには至らず。後半にルキアン選手を投入し、セットプレーやクロスから得点を狙ったが、FC東京の守備陣が粘り強く対応した。
全体として、FC東京は攻撃の質を高める必要があり、湘南はフィニッシュ精度の向上が求められる試合だった。
今後
FC東京はポゼッションを高め、試合の主導権を握る力を見せた。今後は決定力の向上が鍵となる。特にセットプレーの精度を上げることで、得点の可能性を広げたい。
湘南は守備の安定感が際立った試合だった。特にキム・ミンテ選手を中心としたディフェンスラインは見事な働きを見せた。次戦では、この守備の堅さを活かしつつ、より攻撃に厚みを加えることで勝利を狙いたい。
両チームともに課題はあるが、今後の成長が楽しみな一戦だった。