試合前展望
J1リーグ第4節、横浜F・マリノスと湘南ベルマーレの一戦は、日産スタジアムで行われる。
両チームはここまでのリーグ戦で堅実な戦いを見せており、特に横浜FMは攻撃的な4-4-2のシステムを継続。一方、湘南は3-1-4-2の布陣で中盤の支配を狙う。
横浜FMは4人のスタメン変更があり、エウベル選手や植中選手の活躍が期待される。対する湘南は根本選手がスタメン入りし、サイド攻撃を強化。過去の対戦成績では横浜FMが優勢だが、湘南のカウンターも侮れない。
前半
試合は湘南のキックオフで開始。序盤は互いに探り合いの展開が続き、前半10分まで両チームとも決定機を作れない状況だった。
横浜FMはエウベル選手やジャンクルード選手を中心にサイド攻撃を試みるも、湘南の守備陣が粘り強く対応。湘南は藤井選手のスルーパスから小野瀬選手が折り返す場面など、サイドからの崩しを狙ったが、横浜FMのDF陣が集中を切らさなかった。
前半20分過ぎには湘南が左サイドのFKから根本選手がヘディングシュートを放つも、GK朴選手の好セーブに阻まれる。直後に湘南が平岡選手の突破から枠内シュートを記録するが、またも朴選手が防ぐ。
試合が動いたのは前半38分。横浜FMはCKを獲得し、永戸選手の正確なキックに植中選手が頭で合わせてゴール。横浜FMが1-0とリードし、前半を折り返した。
後半
後半開始直後、両チームは選手交代を行い、湘南は根本選手に代えて石井選手を投入。その石井選手が後半10分に湘南の同点ゴールを決める。ペナルティエリア内の混戦からこぼれ球を押し込み、試合は1-1に振り出しに戻る。
横浜FMは植中選手や遠野選手がシュートを試みるも、湘南のGK上福元選手が好セーブを連発。湘南はカウンターから畑選手や藤井選手がクロスを供給し、キム・ミンテ選手のシュートが枠を捉える場面もあったが、横浜FMの朴選手が安定した対応を見せた。
試合終盤には横浜FMが遠野選手やジャンクルード選手の個人技で突破を試みるも、湘南の守備陣が粘り強く対応。アディショナルタイムには天野選手がゴール前でチャンスを迎えるも、シュートに持ち込めず、試合は1-1の引き分けに終わった。
総括
この試合は互いに決定機を作りながらも、GKの好セーブと守備陣の集中力により、1-1の結果となった。横浜FMはセットプレーから得点を挙げ、湘南は流れの中で同点弾を決めた点が特徴的だった。
シュート数は横浜FMが9本、湘南が8本と拮抗。特に枠内シュートは湘南の方が多く、攻撃の質の向上が見られた。
横浜FMは中盤の組み立てを改善すれば、より決定機を作れる可能性がある。
湘南は最後まで粘り強く戦い、勝点1を得たことは評価できる結果だった。
今後
横浜FMは、守備の安定感を保ちつつ、攻撃のバリエーションを増やすことで得点力をさらに向上できる。植中選手やジャンクルード選手の動き出しは鋭く、今後の得点源となる可能性が高い。エウベル選手のドリブル突破もチームの武器になっており、今後のリーグ戦でも重要な役割を果たすだろう。
湘南は組織的な守備が光り、攻撃面でも着実にチャンスを作っていた。石井選手のゴールはチームに勢いをもたらし、選手層の厚みを感じさせた。藤井選手や畑選手の積極的な攻撃参加も好印象で、サイドからの攻撃が一層脅威となるだろう。今後の試合でも湘南らしいアグレッシブなプレースタイルが期待される。