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2025年 第38節 G大阪vs東京V

試合分析・戦評

今季最終節となった一戦は、パナソニックスタジアム吹田に33,000人超が集まり、特別な空気の中でキックオフされた。G大阪にとっては今季限りでの退任が決まっているダニエル・ポヤトス監督の“最後のリーグ戦”。その思いを体現するかのように、選手たちは開始直後から攻守にわたり強度の高いプレーを見せた。

序盤は東京Vが前線からの鋭いプレスでリズムを握り、G大阪は負傷交代もあり出鼻をくじかれる。しかし、時間の経過とともに山下選手・黒川選手・満田選手らを中心にサイド攻撃が活性化し、ペナルティエリアまで確実に侵入する場面が増加した。そして前半20分、中央の細かな連係から山下選手が抜け出した場面で、新井選手のファウルにより東京Vはまさかの退場。ここから試合の流れが大きく変わる。

数的優位となったG大阪は主導権を完全に掌握。前半43分、山下選手が受けたPKをIジェバリ選手が落ち着いて沈めると、アディショナルタイムにもカウンターからIジェバリ選手が追加点。前半を2-0で折り返すと、後半開始直後にも満田選手が力強い左足で3点目を決め、G大阪は勢いを増して攻め続けた。

東京Vも途中投入の山田選手・吉田選手らが前線の圧力を強め、守備の背後を突く形で反撃。後半33分には東口選手のビルドアップのミスを逃さず、染野選手が鋭い一撃で1点を返し、流れを引き寄せかけた。しかし最後はG大阪の交代策が再び機能。南野選手が終了間際に復帰後初ゴールを決め、4-1で試合を締めくくった。

数的優位を得た状況を戦術的に整理し、サイド攻撃とペナルティエリア攻略を徹底したG大阪。その一方で、東京Vは10人となりながらも最後まで攻撃姿勢を崩さず、若いチームらしい粘りと挑戦の姿勢を示した。最終節にふさわしい、激しさと意地がぶつかった一戦であった。

これからに向けて

G大阪にとって、今節はダニエル・ポヤトス監督体制の集大成であり、選手たちはその期待に応える内容を見せた。数的優位とはいえ、攻守の切り替え、サイドの崩し、中央の連係と、これまで積み上げてきた戦術が随所に表れ、クラブの未来に向けて大きな希望となる試合だった。特にIジェバリ選手の決定力、満田選手の成長、黒川選手の継続的な攻撃参加は、来季に向けても重要な要素となる。

また、交代で入った食野選手・南野選手ら若い選手たちが攻撃に厚みをもたらし、新たな輪郭を示した点も明るい材料。さらに東口選手の存在感や三浦選手の安定感など、ベテラン勢も健在で、チーム全体の層の厚さを確認できた。次期監督体制では、この試合で見せた攻守のバランスと躍動感を軸に、より高い順位を狙えるシーズンになるだろう。

東京Vは数的不利となる厳しい展開の中でも、最後まで前向きな姿勢を失わなかった点が光った。特に後半の反撃は、山田選手・染野選手・吉田選手ら若手の勢いがチームを押し上げ、来季へ向けての大きな手応えとなる。また、齋藤選手の仕掛けや内田選手のクロス精度など、攻撃の局面で個の能力を発揮する選手が多く、チームとしてのポテンシャルは高い。

数的不利の中での守備ブロック構築や、後半の修正力は評価でき、シーズン終盤に見せた粘り強さは確実な成長の証明。来季はこの経験を土台に、よりアグレッシブな守備と連動性のある攻撃が成熟すれば、J1でも安定した戦いが期待できる。若手主体のエネルギーとベテランの安定感を融合させ、さらなる飛躍を目指すことになる。

SNSの反応

■ G大阪サポーター
「Iジェバリ選手、さすがの決定力!ポヤトス監督に最高の置き土産!」
「満田選手がすごすぎる。来季は間違いなく主力確定でしょ…」
「東口選手のラストダンス、本当に泣けた。守ってくれてありがとう」
「黒川選手の攻撃参加がチームを前に押し出していた!」
「南野選手のゴール、未来が明るすぎる!」

■ 東京Vサポーター
「10人でもあきらめない戦い、胸を張れる内容だった」
「山田選手と染野選手の2トップ、来季かなり期待できる」
「吉田選手の仕掛けが光ってた。もっと使ってほしい」
「退場は痛かったけど、チームの粘りは評価したい」
「J1のスピードに順応してきている。来季はもっとやれる!」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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