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2025年 第38節 柏vs町田

試合分析・戦評

三協フロンテア柏スタジアムは、首位・鹿島と勝点差1の柏レイソルの“逆転優勝への望み”を後押しするような緊張感と熱気に包まれた。柏レイソルは久保選手を右WBに配置した[3-4-2-1]で臨み、序盤から高いポゼッション(前半60%)で試合を支配しながら、細谷選手・瀬川選手を軸に相手最終ラインの背後を狙っていった。一方の町田は、相馬勇紀選手を中心とした左サイドからの推進力で応戦し、19分・23分には相馬選手のシュートでゴールを脅かす場面を作ったが、柏GK小島選手の安定したセービングに阻まれた。

前半の柏は、細谷選手への縦パスから起点を作り、瀬川選手のミドルや小屋松選手の仕掛けでゴールに迫ったものの、町田の昌子選手・望月選手を中心とした粘り強い守備を崩し切れなかった。特に36分の決定機では細谷選手がGK谷選手と1対1に近い形を作ったが、谷選手がビッグセーブを見せ、スコアレスのまま折り返した。

後半に入ると、柏はテンポを落とさずボールを握り続け、攻撃の圧力を高めていく。63分、中川選手が自陣から鋭い持ち上がりを見せ、右へ展開した瀬川選手のクロスが相手クリアに当たり、そのままゴールイン。柏が待望の先制点を挙げた。攻撃の意図が明確な中で生まれた価値ある1点だった。

失点後、町田はオセフン選手や西村選手を投入し前線の圧力を強め、CKやサイド攻撃から終盤にかけて多くのチャンスを作る。85分には混戦からのヘディングシュートがポストを直撃し、アディショナルタイムには西村選手がフリーで放ったシュートが枠を捉えきれないなど、同点に迫る強烈な反撃を見せたが、柏の守備ブロックは集中を切らさず、1点を守り抜いた。

柏は1-0で勝利し、勝点3を積み上げてシーズンを締めくくった。しかし鹿島も勝利したため逆転優勝には届かず。それでも、内容面・精神面ともに“今季の柏を象徴する粘り強さ”が表れた試合となった。

これからに向けて

🌕 柏レイソルは最終節にふさわしい、チームとしての成熟度を示す試合内容だった。序盤から中盤を安定して支配し、細谷選手を起点とした背後へのランニング、久保選手・小屋松選手のサイドからの仕掛けなど、多様な形で相手守備を押し下げ続けた。中川選手のドリブルによる推進力も、後半の試合の流れを引き寄せた大きな要因と言える。守備面では、古賀選手・杉岡選手がラインコントロールと対人で安定感を発揮し、相手のロングボール攻勢にも冷静に対応。終盤の苦しい時間帯にも小島選手のセーブが光り、全員で1点を守り切る強さを見せた。

優勝にはあと一歩届かなかったものの、攻守のバランスと個々の成長がはっきりと表れたシーズンだった。細谷選手の得点力、中川選手の飛躍、瀬川選手の献身性など、来季に向けて強力な武器が揃っている。今季の積み上げは確かなものがあり、タイトル争いの主役として来季も期待できる。柏がさらなる高みを目指すうえで、この試合の勝利と内容は大きな自信となるだろう。

🌑 町田ゼルビアは、この試合で改めて「粘り強さ」と「修正力」を示した。前半こそボール保持で押し込まれる時間が続いたものの、相馬選手のドリブル突破や中山選手のミドルなど、少ないチャンスでも確実にゴールへ迫る姿勢があった。後半はオセフン選手、西村選手らを投入することで前線の強度を上げ、サイド攻撃とセットプレーを起点に柏を押し下げ、試合終盤には複数の決定機を創出。特に85分のポスト直撃シーンは、最後まで勝点を奪いにいく町田の姿勢を象徴していた。

失点もオウンゴールによるもので、守備組織自体は安定していた。昌子選手・望月選手の対人の強さはリーグ屈指であり、谷選手のビッグセーブも健在だった。今季を通して見ても町田はJ1でしっかり戦える力を証明し、来季は得点力向上と試合の主導権を握る時間を増やすことがテーマとなるだろう。昇格組とは思えない戦術理解度とフィジカル強度は大きな武器であり、さらなる飛躍へ期待が高まる。

SNSの反応

📣 柏レイソル サポーター
「最後まで走り切った!1点を守り切る柏らしい勝利だった」
「中川選手、今日も存在感すごい。来季ますます楽しみ」
「細谷選手の動き出しはJトップクラス。決めてほしかったけど内容は最高」
「小島選手のセーブが勝点3を呼んだ!」
「優勝は逃したけど、このチームなら来季こそタイトル獲れる」

📣 FC町田ゼルビア サポーター
「相馬選手、今日も別格の突破力!」
「町田の守備は本当に強い。来季は得点力がつけば上位争いできる」
「オセフン選手の存在感が増してきた。終盤の圧力はすごかった」
「悔しいけど、昇格1年目でここまで戦えるのは誇り」
「最後の決定機、あと少しだった…でもナイスゲーム!」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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