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2025年 第36節 京都vs横浜FM

試合分析・戦評

サンガスタジアムに詰めかけた1万9千人を超える観客の前で行われた第36節。
優勝の望みをつなぐ京都サンガF.C.と、残留を確実にしたい横浜F・マリノスの一戦は、両チームの明暗を分ける展開となった。

試合は序盤から京都が積極的に前へ出る姿勢を見せた。奥川選手とマルコ・トゥーリオ選手を軸に、サイドからの突破と裏へのスルーパスで相手の背後を突いたが、GK朴一圭選手の好セーブに阻まれ先制点を奪えない。特に前半17分、原選手の競り合いから生まれた奥川選手の決定機は朴選手の鋭い反応に防がれ、京都は流れをつかみきれなかった。

一方の横浜FMは、前線で植中選手と谷村選手が連動し、ジョルディ・クルークス選手を中心に攻撃を組み立てる。25分には植中選手が倒されPKを獲得するが、クルークス選手のシュートはGK太田選手が見事にストップ。しかしこの好セーブの直後、横浜FMは流れをつかむ。35分、FKからクルークス選手の鋭いボールを谷村選手が頭で合わせ、待望の先制点を奪った。

後半に入ると、京都は福岡選手と福田選手を投入しリズムを取り戻す。中盤の構成力が高まり、再三マルコ・トゥーリオ選手がシュートを放つが、最後の局面で精度を欠いた。
流れを引き戻せないまま72分、横浜FMが鋭いショートカウンターを発動。谷村選手の折り返しを天野選手が押し込み2-0。さらに終了間際の90+2分には、植中選手が豪快なシュートを叩き込み、3-0で試合を締めくくった。

京都は14本のシュートを放つも無得点。横浜FMは決定機を確実にものにし、守護神・朴選手のビッグセーブとともに勝負強さを見せつけた。結果、京都は初優勝の夢が途絶え、横浜FMは3連勝で残留を決定づけた。

これからに向けて

結果こそ0-3の完敗となったが、京都サンガF.C.の内容は決して悲観すべきものではなかった。特に前半の展開では奥川選手やマルコ・トゥーリオ選手を中心に、連動した攻撃で何度も相手ゴールを脅かし、得点機を演出した。今季の京都はポゼッションとプレスの切り替えが非常に成熟しており、リーグ終盤でもそのスタイルを貫いたことは大きな収穫だ。

若手の佐藤選手、須貝選手らも積極的なプレーを見せ、来季に向けて戦力の底上げが期待できる。攻撃陣は決定力向上が課題だが、戦術的な完成度は確実に高まっている。敗戦の中にも、チームとしての成長と手応えが確かに感じられた一戦だった。

横浜F・マリノスは、シーズン終盤に来て本来の「強いマリノス」を取り戻した。攻撃的なスタイルを維持しながらも、守備の安定感を伴ったバランスの取れた戦いを披露。特にGK朴一圭選手のスーパーセーブ連発がチームを鼓舞し、DFラインの集中力も際立っていた。

攻撃面ではクルークス選手、谷村選手、そして途中出場の天野選手が効果的に絡み、各選手が明確な役割を理解してプレーしていた。カウンターからの得点はまさに「狙い通り」。チームとしての一体感が見事に結実した内容だった。3連勝で残留を決めたこの勝利は、来季への確かな希望を示すものとなった。

SNSの反応

京都サンガF.C.サポーター
「決め切れなかったのがすべて…。内容は悪くなかっただけに悔しい」
「太田選手のセーブで流れをつかみたかったけど、相手の決定力が上回った」
「トゥーリオ選手の気迫は伝わった。来季もエースとして頼む」
「優勝は逃したけど、ここまで戦えるチームになったことが誇らしい」
「ACLを逃したのは残念。でも今季の成長は本物だった」

横浜F・マリノスサポーター
「朴選手が神すぎた!まさに守護神」
「谷村選手のヘッド、完璧。クルークス選手のキック精度も素晴らしい」
「天野選手の泥臭い2点目がチームを救った」
「3連勝で残留確定!このチームを信じてよかった」
「最後の植中選手の一撃、鳥肌立った!」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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