試合分析・戦評
ヨドコウ桜スタジアムで行われた第35節、C大阪はホームで川崎フロンターレを2-0で下し、久々の完封勝利を挙げた。開始早々から積極的に仕掛けたC大阪は、前半4分にRハットン選手の見事なゴールで先制。さらに7分には田中駿汰選手が豪快なミドルシュートを叩き込み、理想的な展開で主導権を握った。立ち上がりの勢いと連動した攻撃が光り、川崎Fの守備を翻弄した。
その後は川崎Fがボール保持率を高め、脇坂泰斗選手や伊藤達哉選手を中心に反撃。しかし、C大阪のGK福井光輝選手が好セーブを連発し、得点を許さなかった。守備陣も集中を切らさず、進藤選手や田中選手を軸に最後までラインを統率。川崎Fの細かなパスワークを封じ、前半を2点リードで折り返した。
後半に入ると、川崎Fは交代カードを切りながら攻勢を強める。家長昭博選手や大関友翔選手らが投入され、左サイドの佐々木選手を起点に何度もクロスを供給したが、最後の精度を欠いた。一方のC大阪は、中島元彦選手やチアゴ・アンドラーデ選手がカウンターで再三チャンスを演出。追加点こそ奪えなかったが、試合全体を通じて攻守のバランスが取れていた。
終盤も福井選手の堅実な守備が光り、C大阪が2-0で逃げ切り。18節以来となるクリーンシートを達成した。リーグ戦終盤に向けて、チーム全体が攻守に噛み合い始めた印象を残す一戦だった。
これからに向けて
C大阪は立ち上がりから主導権を握り、前線の推進力と中盤のサポートの両面が噛み合った試合だった。Rハットン選手と田中駿汰選手の得点でリズムを作り、試合を通して高い集中力を維持。特に柴山昌也選手の積極的なドリブルと、奥田勇斗選手の上下動は攻撃を活性化させた。
また、守備面では進藤選手と田中選手の統率によりラインが安定し、GK福井選手の好判断も光った。後半は押し込まれながらも粘り強く対応し、チームとしての一体感が生まれている。シーズン終盤に向け、攻守両面の安定が戻ったことで上位争いへの再浮上が期待できるだろう。
川崎フロンターレは序盤の失点が響いたものの、前半途中からはボール保持とサイド攻撃で主導権を奪い返す場面も多かった。伊藤達哉選手や脇坂泰斗選手のスルーパスからチャンスを作り、後半は大関選手や家長選手の投入で攻撃の厚みも増した。
ゴールこそ奪えなかったが、エリソン選手や佐々木選手の前向きなプレーは次につながる内容。高いポゼッション率(試合全体で約60%)を保ちながらも、決定機の精度を上げるだけで勝点を積み上げられる状態にある。連携の成熟とフィニッシュの質が噛み合えば、終盤戦でも上位チームを脅かす力を持っている。
SNSの反応
C大阪サポーター
「立ち上がりの勢い最高!久々に“セレッソらしさ”が戻ってきた!」
「福井選手が神セーブ連発。彼がいなければ危なかった!」
「田中選手の得点、守備も攻撃も完璧だった👏」
「柴山選手、攻守の切り替えが速くて見てて気持ちいい」
「このままクリーンシートで勝つ試合を増やしてほしい!」
川崎フロンターレサポーター
「前半の入りがもったいなかった…でも後半の修正は良かった」
「伊藤選手の突破は脅威、あと一歩だったな」
「福井選手が当たりすぎてた。あれは仕方ない」
「チャンスは作れてたし、内容は悪くない」
「次こそ仕留めよう。攻撃の形はできている!」
