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2025年 第35節 横浜FMvs広島

試合分析・戦評

残留争いの渦中にある横浜F・マリノスは、日産スタジアムで強豪・広島を迎えた一戦で、見事な勝利を収めた。試合は立ち上がりから広島がボールを握る展開。両サイドを起点に越道選手や菅選手が積極的に仕掛け、ポゼッションで圧倒したが、フィニッシュの精度を欠いた。一方の横浜FMは序盤から割り切った戦いを選択。守備ブロックを形成しつつ、縦への速い展開でカウンターを狙った。

前半12分、喜田選手のインターセプトから植中選手へとつながり、右足の鋭いシュートで先制。この一撃が試合の流れを大きく変えた。守備ではキニョーネス選手と角田選手が安定したラインコントロールを見せ、広島のクロス攻勢を次々と跳ね返した。広島は川辺選手の展開力を軸にサイドチェンジから崩しを狙ったが、決定機をものにできず、前半は横浜FMが1-0で折り返した。

後半に入ると広島は一気に交代カードを切り、攻撃的にシフト。中村選手と東選手の投入でリズムを掴みかけるが、GK朴選手のビッグセーブとVARによるオフサイド判定に阻まれる。粘り強く守った横浜FMは終盤に勝負を決めた。78分、途中出場の天野選手がPKを獲得し、自らゴール右下に決めて2-0。さらに90+1分、天野選手のCKをキニョーネス選手が頭で合わせて3点目。苦しい時間帯を耐え抜き、効率的な攻撃で強敵を撃破した。

シュート数では広島が上回ったものの、横浜FMはわずか5本中3本を枠内に収め、すべてが得点に直結する決定力を発揮。守備でも2試合連続のクリーンシートを達成し、チーム全体の結束力を感じさせる完勝だった。7月以来の連勝で、残留へ大きな一歩を刻む価値ある勝利となった。

これからに向けて

横浜FMは今節、これまでの課題だった「試合運びの安定感」と「終盤の守備集中力」で大きな進化を見せた。植中選手の得点はもちろん、キャプテン喜田選手の球際での献身、そして天野選手の試合を締める決定力が光った。特に守備陣では、キニョーネス選手と角田選手のコンビが完璧に機能し、広島の強力アタッカー陣を無得点に抑えた点は大きい。
また、天野選手が途中出場で1ゴール1アシストと結果を残し、チームに経験と落ち着きをもたらしたのも好材料。戦術面では、無理にボールを保持せず、守備から攻撃への切り替えを重視した“現実的な戦い方”が機能した。これで残留がほぼ現実的なものとなり、次節以降は来季に向けた新戦力の融合や攻撃オプションの拡充にも期待が高まる。

広島にとっては内容で上回りながらも結果に結びつかなかった一戦となったが、チームとしてのビルドアップやサイド攻撃の完成度は依然として高い。特に前半から終始主導権を握り、ボール保持率70%を超えた時間帯もあったことは、広島の組織力の高さを示している。
若手では越道選手や中村選手が果敢に挑み、チャンスを作る場面も多く、チームの将来性を感じさせた。また、ACLを含めた過密日程の中で、選手交代を積極的に行いながら試合のテンポを維持した采配も評価できる。次節に向けては、ゴール前での決定力と守備のリスク管理を改善すれば、上位進出も十分に可能だ。内容自体は悪くなく、チームとしての方向性は明確。悲観する必要はまったくない。

SNSの反応

💬 横浜F・マリノスサポーター
「やっと“マリノスらしい勝ち方”が戻ってきた!天野選手のPK冷静すぎる👏」
「キニョーネス選手のヘディング、魂こもってた!」
「喜田選手のインターセプトからの流れ完璧。あの1点がすべてを変えた」
「守備陣が安定してるとチーム全体が落ち着くね」
「残留が見えてきた!この勢いで最後まで走り切ろう🔥」

💬 サンフレッチェ広島サポーター
「内容では負けてなかった。最後の精度だけ…惜しい」
「若手が頑張ってたのが救い。中村選手は将来が楽しみ」
「ACL明けでこの運動量は本当にすごい」
「決定機を外すとこうなる…でもチームの方向性は間違ってない」
「次節こそ勝利を。まだまだ上を目指せる!」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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